『ブラジルにいた最も欧州らしいSB』 インテルで黙々と仕事をこなすC・アウグストの献身性

インテルでプレイするC・アウグスト photo/Getty Images

セリエAへの適応も問題なし

決して派手な選手ではないが、インテルでセンターバックの一角から左ウイングバックまで幅広い役割をこなしてくれる仕事人が25歳のブラジル人MFカルロス・アウグストだ。

インテルの左ウイングバックには、現せリエA最高のレフトバックとも言われるフェデリコ・ディマルコがいる。主役はディマルコの方で、アウグストはベンチを温める機会も少なくない。

しかし、ターンオーバー要員としてはかなり信頼できる選手だ。今月h16日のラツィオ戦、続く23日のFCコモ戦と2試合続けて得点を奪い、チームの勝利に貢献。コモ戦はセンターバックの方に回っており、与えられた役割をきっちりとこなした。

アウグストがイタリアにやってきたのは2020年のことだ。当時ブラジルのコリンチャンスでプレイしていたアウグストに目をつけたのは、イタリアのモンツァでディレクターを務めていたフィリッポ・アントネッリだ。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、アントネッリはアウグストのことを『ブラジルにいる最もヨーロッパらしいサイドバック』と評し、現モンツァCEOのアドリアーノ・ガッリアーニ氏に連絡を取ったという。

当時のモンツァはイタリア2部のせリエBに所属していたが、そこでアウグストはすぐに戦力となった。セリエAに昇格した2022-23シーズンには6ゴール5アシストと見事な攻撃性を発揮し、その活躍からインテルへの移籍が決まったのだ。

インテル指揮官シモーネ・インザーギにとっての頼れる仕事人となっていて、昨季もリーグ戦37試合に出場。途中出場も多いが、黙々と仕事をこなすアウグストの存在は欠かせない。

当時アウグストの才能に気付いたアントネッリSDの目利きは正しかったと言えそうで、アウグストは難なく欧州のサッカーに適応している。

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