第103回全国高校サッカー選手権の1回戦が28日、29日に首都圏内の各会場で行われた。
28日に開幕した今大会。開幕戦では15年ぶりに全国の舞台に戻ってきた帝京と2年連続11回目の出場となった京都橘が対戦。試合は2−1で帝京が2007年度大会以来17大会ぶりの白星を挙げた。
一夜明け29日は1回戦残りの15試合が開催。栃木の強豪校矢板中央は一昨年度大会王者の岡山学芸館と対戦。スコアレスで迎えた57分にMF平野巧のゴールで矢板中央が先制すると、78分にFW堀内凰希が追加点。試合終了間際に岡山学芸館はFW香西の直接FKで1点を返すも反撃はここまで。矢板中央が強豪対決を制し、初戦を突破した。
高円宮杯U-18プレミアリーグに属する強豪同士の対戦となった尚志と東福岡の名門校対決は90分で決着がつかずPK戦へ、そのPK戦では尚志のGK針生が相手選手が蹴る前にピッチに座ったり、ゴールライン上でダンスのようなステップを踏むなど奇策を仕掛けるも、東福岡のキッカーは惑わされることなく5人全員が成功。尚志の4人目のキッカーがセーブされ、3−5で東福岡が2回戦に進出した。
こちらも同じくU-18プレミアリーグ同士の対戦となった群馬の前橋育英と鳥取の米子北の試合は、ナイジェリア人の父を持ち、プレミアリーグEAST得点王に輝いたFWオノノジュ慶吏の得点もあり前橋育英が2−0で勝利。他にも宮崎の日章学園と秋田の西目では、U-19日本代表であり卒業後にサウサンプトン加入が内定しているFW高岡伶颯のハットトリックもあって6−1で日章学園が快勝。埼玉の正智深谷は長崎総科大附を2−1で退け初戦を突破した。
2回戦は31日に行われる。2回戦からは前回の優勝校である青森山田が登場し山口の高川学園と対戦するほか、千葉の流経大柏や大阪の阪南大高も登場。日章学園と矢板中央といった注目試合も目白押しだ。
以下2回戦の対戦カード
帝京大可児(岐阜)vs大分鶴崎(大分)
龍谷富山(富山)vs松山北(愛媛)
明秀日立(茨城)vs近大和歌山(和歌山)
滝川二(兵庫)vs東北学院(宮城)
東海大相模(神奈川)vs草津東(滋賀)
帝京(東京B)vs金沢学院大附(石川)
高知(高知)vs静岡学園(静岡)
正智深谷(埼玉)vs東福岡(福岡)
前橋育英(群馬)vs愛工大名電(愛知)
津工(三重)vs堀越(東京A)
矢板中央(栃木)vs日章学園(宮崎)
上田西(長野)vs徳島市立(徳島)
流経大柏(千葉)vs佐賀東(佐賀)
大津(熊本)vs札幌大谷(北海道)
青森山田(青森)vs高川学園(山口)
新潟明訓(新潟)vs阪南大高(大阪)