中国移籍とともにセレソンから外れた オスカルの“7年間”は過小評価されてきたのか「中国でプレイする選手への偏見は大きい」

上海ポートでプレイしてきたオスカル photo/Getty Images

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中国スーパーリーグでの実績は圧倒的

2017年にチェルシーを離れ、中国の上海ポートへ移籍したブラジル人MFオスカル。当時は欧州トップリーグから中国スーパーリーグへ向かう選手が増加傾向にあったが、その大半は年齢を重ねたベテラン選手だった。

それに対し、オスカルは当時25歳と1つの全盛期を迎えていた。その年齢でチェルシーから上海ポートへ向かった判断について、もったいないとの指摘もあった。

実際、オスカルは中国へ向かってからブラジル代表メンバーに入らなくなった。かつてはネイマールとともにセレソンをリードする1人だったが、最後にセレソンでプレイしたのは2015年11月のことになる。
確かに中国スーパーリーグと欧州5大リーグにはレベル差があり、成長に適しているのは欧州の方だろう。しかし、中国へ向かってからもオスカルはトップクラスの実力をキープしてきた。上海ポートでの通算成績は248戦77ゴール141アシストと圧倒的だ。

英『The Guardian』は、中国でのオスカルのパフォーマンスが過小評価されていたところがあるのではないかと振り返っている。中国での成績を考えれば、セレソンに招集しても良かったかもしれない。オスカルも2021年のインタビューで次のようにコメントしている。

「中国からのオファーを受け入れた時、代表から外れるだろうことは分かっていた。だけど、それを受け入れるのは少し時間がかかった。メンバーに入れなかった時は、いつも招集された選手リストを眺めていたんだ。自分の方が何人かの選手より優れていると思ったこともある。中国でプレイする選手への偏見は大きい。みんなここにいるというだけで見下すんだ」

オスカルは昨年限りで中国でのプレイを終え、今冬には母国ブラジルのサンパウロへ加入することが決まっている。年齢は33歳とベテランになっているが、改めて実力をアピールするチャンスだ。上海ポートでは安定して結果を出し続けてきたが、その実力は今も衰えていないか。

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