1月に突入し移籍市場のウインドウが開いたが、来夏で契約満了となる選手たちにとってもリクルートの季節となる。他クラブと自由に交渉し、契約満了と同時に現在のクラブの承認なしに移籍できる権利が与えられるからだ。
『The Athletic』はそんな選手たちの中から特に注目の12人を紹介しているが、世界クラスのトッププレイヤーばかり。彼らの動向にはサッカー界全体が注目しているだろう。
まずはリヴァプールの3人、DFトレント・アレクサンダー・アーノルド、FWモハメド・サラー、DFフィルジル・ファン・ダイクだ。ユルゲン・クロップ時代からまさにリヴァプールの中核を担ってきた最重要プレイヤーたちの去就は連日のようにメディアを賑わせているが、現状は一人も延長しないまま1月となってしまった。同メディアはファン・ダイクに関しては残留するという見方が強いと報じているが、レアル・マドリードとの競争に直面するA・アーノルドに関しては急がねばならないと警鐘を鳴らしている。
リヴァプールと同じく、ドイツの巨人バイエルンも3名の中心選手の契約延長問題に直面している。DFアルフォンソ・デイビスはA・アーノルドと同じくレアル・マドリードからの興味が取り沙汰されている。また、世界トップクラスのボランチと言えるジョシュア・キミッヒの契約も今季限りだ。契約延長交渉は行き詰まっており、キミッヒに関心を寄せるトップクラブは多い。また、FWレロイ・サネも同じく契約満了が近づいており、ヴァンサン・コンパニ体制でレギュラーを確保できていないことから移籍の可能性は高いと見られている。
マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネは近年コンディションの悪化に悩まされており、もうプレミアリーグではプレイしないのではないかと言われることも多くなった。本人はMLS行きを希望しているとの報道もあるが、サウジ方面からの関心も高いようだ。
いよいよビッグクラブに渡ろうとする選手たちもいる。リールのFWジョナサン・デイビッドは今季リーグ・アンで11ゴール、チャンピオンズリーグで4ゴールを挙げており、来夏はステップアップのときだと見られている。トッテナム、アーセナル、チェルシー、ユヴェントスやインテルなどのメガクラブからの興味が取り沙汰され、引く手あまたのようだ。同じくリールのMFアンヘル・ゴメスもイングランド代表に招集されはじめたことから注目度が高まっており、プレミア復帰の可能性が高そうだ。またレヴァークーゼンのDFヨナタン・ターもいよいよクラブを離れるのではと見られている。
エヴァートンのFWドミニク・カルバート・ルーウィンもビッグクラブ入りが噂されながらも実現しなかった選手だ。要因は怪我、そして高額な移籍金にあると見られるが、フリーで獲得できるとなれば手を挙げるクラブは多そうだ。そして現在サウジのアル・ヒラルに所属するネイマールは、元バルセロナのチームメイトであるリオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケッツらとともにMLSのインテル・マイアミでプレイするという可能性が囁かれているところだ。
こうしてみると実力者ばかりだが、彼らは来季どのクラブのシャツを身に纏っているのだろうか。