今季はなかなか出場機会に恵まれないが…….
昨シーズンにユルゲン・クロップ前監督の下、アンカーとして活躍した遠藤航。しかし今シーズンはアルネ・スロット新監督が就任すると、昨シーズンとは打って変わって出場機会が激減。ここまで公式戦の出場時間は290分と完全に序列が低下。今のところリーグ戦ではスタメン出場が一度もない。
あまりの出場機会の少なさに、一部では移籍の噂も上がっているなどなかなか厳しい立場にいる遠藤だが、リヴァプール専門メディア『ANFIELD INDEX』は「遠藤航のリーダーシップと多才さはリヴァプールの鍵」と題し、今シーズンの遠藤の仕事ぶりを高く評価している。現在冬の移籍市場が始まっているが、今シーズン遠藤をチームに残さないといけない理由としてリヴァプールの選手層の薄さについて言及している。「ディフェンス陣の厚さは懸念材料であり、ジョー・ゴメスが欠場し、フィルジル・ファン・ダイクとジャレル・クアンサーしかフィットしていない今、遠藤はセンターバックの緊急オプションとなる。イブラヒマ・コナテが欠場した場合、遠藤の守備インテリジェンスは不可欠となるだろう。遠藤を1月に手放すことは、リヴァプールのこうした課題への適応能力を弱めることになるだろう』と特にCBの怪我人が多いことから、先日のカラバオカップ準々決勝でCB出場した際に活躍した遠藤の必要性について強調している。
その上で「遠藤は今シーズン3試合に出場しているが、フル出場はわずか3試合程。出場機会が限られているため、リズムを作るのは難しいがそれでも結果を出し続けている。彼の献身性とプロ意識は、監督が彼を必要とするときにいつでも準備ができていることを示唆している。遠藤を1月に売却するのは間違いだ。トロフィーを狙うリヴァプールにとって、遠藤の役割はまだ大きい。遠藤はその両方を提供できる」と言及している。
リヴァプールは現在プレミアリーグとチャンピオンズリーグで首位を独走しており、カラバオカップも準決勝に進出している。今シーズンはプレミアリーグ第4節のフォレスト戦が唯一の敗戦となっており、ここまで全公式戦23勝3分1敗と欧州で圧倒的な強さを見せている。今シーズン、特に今後複数コンペティションを戦う上で選手層が厚いことが優位となるため、遠藤は戦力として考えられているに違いないだろう。
「遠藤を残すことは、単なる選手層の厚さではなく、成功に向けて必要な精神と信頼性を維持することなのだ。噂されるフラムの関心は断固として拒否されるべきである。リヴァプールはこれから遠藤をこれまで以上に必要とするはずだ」と見解を見せ締め括った。