ショーン・ダイシ解任は悪手? エヴァートンの指揮官交代に英メディアが言及 「この動きは降格への扉を閉ざすどころか、より大きく開いたと言わざるを得ない」

エヴァートンを解任されたダイシ監督 photo/Getty Images

続きを見る

残留争いをよく知る1人

プレミアリーグ19試合を終えて16位に沈むエヴァートンは9日、ショーン・ダイシ監督の解任を発表した。後任はデイビッド・モイーズ氏に決まった。

1試合少ない状況とはいえ、降格圏となる18位のイプスウィッチと1ポイントしか離れていないエヴァートンが残留に向けて指揮官交代に動いてもおかしくはないが、この決断を疑問視したのが英『Daily Mail』だ。

エヴァートンはブラムリー・ムーア・ドックの新スタジアムへの移転が迫るなか、このタイミングで降格するわけにはいかず、同メディアは新オーナーであるフリードキン・グループの決断に理解を示しつつ、「しかしながら、ダイシを解任したことで、危険性が高まっただけだ」と主張。さらに「この動きは降格への扉を閉ざすどころか、より大きく開いたと言わざるを得ない」と、指揮官交代について疑問の声を挙げている。
確かにダイシ監督は残留争いをよく知る1人。2023年1月にエヴァートンの指揮官に就任した同監督は降格圏内に沈むチームを見事残留に導き、昨シーズンも勝ち点減点処分を受けながらも最終的に15位でフィニッシュし残留へ。エヴァートンの前に監督を務めていたバーンリーでもチームを残留に導いており、幾度となく降格の危機を乗り越えてきた過去がある。

今季は主力選手の退団と怪我の影響もあり、エヴァートンは苦戦を強いられており、だからこそ残留争いをよく知るダイシ監督の解任は冬の補強を行ってからで遅くなかったのではないかという見方のようだ。

冬の補強は残留に向けて非常に重要になるが、指揮官交代で再スタートを切るエヴァートンは後半戦で巻き返せるか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.300 プレミア戦線異常アリ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ