戦力的には現セリエA最強クラスのはずだが…… スーペルコッパでミランに大逆転負けを喫したインテルに残る消化不良感

前半戦のインテルはどこか波に乗り切れず photo/Getty Images

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今季はセリエA連覇に加えてCLでの成功も期待されている

戦力的には現在のセリエAで最強クラスのはずなのだが、昨季王者インテルが今ひとつ波に乗り切れない。何よりのショックは6日に行われたミランとのスーペルコッパ・イタリアーナ決勝で、2点をリードしたところから3点を奪われて逆転負けを喫してしまった。トロフィーを逃したことはもちろん、最大のライバルであるミランに2点をひっくり返されたショックは大きいだろう。準決勝ではアタランタをきっちりとシャットアウトしていただけに、余計に決勝の後半45分がもったいなく感じられる。

国内リーグの方では3位と悪くない位置につけているが、昨季ほどの安定感はまだ見えていないか。リーグ戦でも格下のモンツァと引き分けたり、ユヴェントスと4-4の撃ち合いとなったり、首位に立つナポリに1-1と勝ち切れないなど、どこかモヤモヤする前半戦だったと言える。

伊『Gazzetta dello Sport』は何が間違っているのかと注目しているが、問題の1つに挙げたのは『バックアッパー陣のパフォーマンス』だ。
開幕前にはMFピオトル・ジエリンスキ、FWメフディ・タレミを獲得し、最終ラインから前線までピースは揃っている。しかしタレミは思うように得点を奪えず、ジエリンスキ、クリスティアン・アスラニ、ダヴィデ・フラッテシの控えMFトリオに関しても同メディアは物足りないと批判している。フラッテシは途中出場から流れを変えられる選手だが、ここ最近は出番も限定的だ。

今季は絶対的エースのラウタロ・マルティネスの得点ペースが鈍く、それもペースが上がらない原因の1つとなっている。中盤からの得点に加え、タレミ、マルコ・アルナウトビッチの控えFWコンビがもう少し得点を決めてくれれば状況も変わるのだが、ここまでは戦力の上積みが感じられない展開となっている。

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