「アルテタは最も重要な要素を運任せにしている」 アーセナルで再び浮き彫りになった“ストライカー問題”

アーセナルにはやはりストライカーが必要か photo/Getty Images

ここ2試合で感じた決定力不足

FAカップ3回戦でマンチェスター・ユナイテッドにPK戦の末、負けてしまい、早くもタイトルを1つ逃したアーセナル。

61分にユナイテッドDFディオゴ・ダロトが退場したことで、アーセナルは数的有利な状況となり、猛攻を仕掛けたが、1点が遠かった。GKアルタイ・バユンドゥルがビッグセーブを見せていたこともあるが、英『BBC』はアーセナルの決定力不足も否めないとの見方を示している。

アーセナルはカラバオカップの準決勝1stレグ・ニューカッスル戦(0-2)、そしてこの試合でも20本以上のシュートを放ったが、生まれたゴールはガブリエウ・マガリャンイスの1ゴールのみだ。

同メディアは再びストライカー問題が浮き彫りになっていると考えており、「ミケル・アルテタは、細かい部分まで綿密に活用する手腕で定評のある監督である。しかし、今や、最も重要な要素を運任せにしたために、アーセナルのシーズンは失敗の危機に瀕している」と綴り、以前から問題視されながらも9番を補強しなかったクラブの方針を批判した。

「アーセナルはここしばらく、定評のあるストライカーを擁していないチームだったが、アルテタはその問題に対処することを拒否し、最も差し迫った明白なニーズよりも他の分野を強化することを選んできた」

「そして今、FAカップでは最初のハードルで敗退。カラバオカップではウェンブリーまでの厳しい戦いに直面し、タイトル争いではリヴァプールに追いつくのに苦労しているなか、アルテタとアーセナルが得点力のある選手を獲得できなかったことが露呈した」

アーセナルは夏にライプツィヒのベンヤミン・シェシュコ獲得へ動いたが、移籍を実現させることはできず。昨季14ゴール7アシストを記録したカイ・ハフェルツは今季も現在12ゴール3アシストと奮闘しているが、マルティン・ウーデゴーやブカヨ・サカといった攻撃の要を怪我で欠く試合もあるなか、攻撃の火力は少し物足りないか。

ニューカッスルのアレクサンデル・イサクをアーセナルは狙っているとの報道もあるが、今冬の移籍は現実的ではなく、トップクラスのストライカー獲得を狙うのは来夏になる可能性が高い。しかし、この試合でガブリエウ・ジェズスが負傷してしまったため、今冬の攻撃陣の補強はタイトルがかかる後半戦に大きな影響を及ぼすかもしれない。

再び得点力不足、ストライカー不在問題が浮き彫りになったアーセナルだが、1月の移籍市場でどのような動きを見せるだろうか。


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