アーセナルにも在籍経験のある大型FWがモナコへ オーストリアで才能が開花した逸材「自分のことを少し古いタイプのストライカーだと表現したい」

シュトゥルム・グラーツで結果を出したビエレス photo/Getty Images

また1人デンマーク代表に大型FWが増えるかも

現在のデンマーク代表には、サイズのあるFWが複数枚いる。マンチェスター・ユナイテッドFWラスムス・ホイルンド(191cm)、ヴォルフスブルクFWヨナス・ウィンド(190cm)、ライプツィヒFWユスフ・ポウルセン(192cm)らがそうだ。

そこにもう一人加わることになるかもしれない。今冬にオーストリアのシュトゥルム・グラーツから南野拓実が所属するフランスのモナコへ移籍した21歳のFWミカ・ビエレスだ。

188cmのサイズを誇るビエレスは、以前アーセナルにも在籍していた経験を持つ。アーセナルに加入したのは2021年のことだが、トップチームでの出番はないままレンタル移籍を繰り返してきた。

オランダのRKCヴァールヴァイク、スコットランドのマザーウェル、そして昨年1月からはオーストリアのシュトゥルム・グラーツへ完全移籍。そこで才能が開花し、昨季はオーストリア1部リーグで11ゴールを記録。昨季はチームもオーストリアリーグを制しており、そこでの活躍に目をつけたモナコが今冬に1300万ユーロでビエレスを引き抜いた。

アーリング・ハーランド、ディディエ・ドログバを参考にしてきたと語るビエレスは、自身を古風なセンターフォワードだと表現する。

「アーセナルにいた頃は若かったから、クラブも僕の準備ができていないと考えたのだろう。最初のレンタルは難しかったけど、その後のスコットランド、オーストリアでステップアップしてきた。今21歳だけど、19歳の時に比べると成長したと思う」

「僕は自分のことを少し古いタイプのストライカーだと表現したい。チームが第一だけど、僕はストライカーだし、ゴールを決めるのが大好きなんだ。ゴールを決めるうえで最も良いポジショニングを心がけている。Youtubeなんかで僕を見ると、あまり美しいゴールはないと思う。でも、形は重要ではない。得点を奪うことそのものが最重要で、常に得点を狙っている。美しくなくても、ゴールはゴールさ」

今のモナコはFW陣が不調だ。ブリール・エンボロにも当たりがなく、フォラリン・バログンも負傷離脱している。シーズン途中の加入は難しいが、ビエレスは即戦力候補だ。 すでにU-21デンマーク代表ではプレイ経験があり、モナコでも結果を出した場合はA代表入りも見えてきそうだ。

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