今季のブライトンはドリブルからのボールロストが多い? トライする数は最多も、成功率は40%ほどと低く

順位も11位まで落ちてきたブライトン photo/Getty Images

トランジションに問題を抱えているとの指摘

序盤はトップ4入りも狙えるかと思うほど好調だったのだが、ブライトンは気付けば11位まで順位を落としてしまった。

原因を1つに絞るのは難しいが、『The Athletic』が気になる点に挙げたのが『ドリブル』だ。プレミアリーグ第20節終了時点でブライトンのドリブル回数は439回あり、これはプレミアリーグ最多の数字だった。

ただ、成功率は40%ほどと高くない。それだけボールをロストしていることになり、トランジションの部分に問題を抱えていると同メディアは分析する。

昨季までのロベルト・デ・ゼルビ体制では最終ラインからのビルドアップにこだわりすぎて、自陣での不用意なボールロストから失点するケースがあった。現在のファビアン・ヒュルツェラー体制ではデ・ゼルビほどのこだわりは見せていないが、かわりにドリブルでロストしてしまうケースが増えているというわけだ。不用意なボールロストは相手のショートカウンターに繋がり、一気に失点のピンチだ。

また、リーダー不足も以前から指摘されている。アダム・ララーナ、パスカル・グロスといったベテラン選手が退団し、ゲームコントロールに問題があるとの指摘だ。

ブライトンで目立つのは、10も引き分けがあることだ。20試合のうち半分がドローということになり、中にはリードを守れず勝ち点を取りこぼしたゲームもある。同メディアはドリブルが多いかわりに、パスでゲームコントロールする時間が少なくなっていると指摘しており、リードの守り方に問題があるか。

特に今季のブライトンは10分間で2失点したケースが7度あり、これもコントロールできていない証拠の1つとされている。失点した直後こそゲームをコントロールしたいところだが、そこでドリブルを多用して陣形が乱れるケースがあるのだ。

ドリブルは有効な武器だが、どこで使うかの見極めが重要だ。このあたりは若いブライトンに欠けていたところかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.301 好調クラブ戦術解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ