モハメド・サラーの後継者としてエジプト代表で注目されている
今季は例年のように勝ち点を積み上げられず、苦戦を強いられているマンチェスター・シティ。プレミアリーグでは6位に沈んでおり、新フォーマットとなったCLでは決勝トーナメントへの進出が怪しくなっている。
そんなシティは後半戦で巻き返しを図るために、冬の移籍市場で積極的な動きを見せており、現在3選手の名前が獲得候補として挙がっている。それがフランクフルトのFWオマル・マルムシュ、RCランスのDFアブドゥコディル・フサノフ、パルメイラスのDFヴィトール・レイスだ。
マルムシュは今季ブンデスリーガで得点を量産しているアタッカーで、アトレティコ・マドリードへ移籍したフリアン・アルバレスの後釜として注目されている。
今季はバイエルンのハリー・ケインに次ぐリーグ15ゴールを挙げており、得点力については申し分ない。しかし、シティにはアーリング・ハーランドというワールドクラスのストライカーがおり、シティに加入するのであれば、彼との共存は大きなテーマとなるのだろう。
『Bild』のフランクフルト担当記者であるヨハネス・ヴォルフ氏は『Manchester Evening News』にて、マルムシュはもう1人のストライカーと共存でき、さらに強力な存在になる選手だと語っている。
「ヴォルフスブルク時代のマルムシュはWGの選手だった。彼は自分の高いスキルと潜在能力を見せていたが、一定のパフォーマンスを維持することができず、フィニッシュ面で苦労していた」
「しかし、彼(マルムシュ)のスタッツは非常に優れており、フランクフルトは彼が別の次元に到達できると確信していたんだ。彼は今、その基準さえも超えている」
「だから、彼はWGでもプレイできる。ジェレミー・ドクやサビーニョよりも適した選手かは疑問だがね。彼は9番か、もう少し深い位置でプレイすることが一番の強みだ。彼にはスペースと自由が必要になるだろう」
「昨季はワンマンストライカーとしてプレイし、多くのゴールを決めた。彼は自分一人で多くのことを生み出せるとわかっていたんだ。それでも、ウーゴ・エキティケとともにプレイするようになってから、彼はさらに別のギアを見つけた。非常にスキルが高く、影響力のあるストライカーがもう一人いることで、さらに良い数字が生まれた」
「彼が(フランクフルトに)来たときは正確さに欠けていたが、今では優れたテクニックを持っている。優れたスピードと危険なドリブルが合わさり、彼の強力な武器になったんだ」
アルバレスはセカンドトップとして起用され、ハーランドとピッチ内で共存していた。ゴール前に張り付くハーランドに対し、アルバレスはサイドやライン間、ハーフスペースに顔を出してサイドからは高精度のクロスを供給してシティの攻撃を活性化させていた。マルムシュも同様にキックを得意としており、アルバレスのような活躍が期待できる。アルバレスと違う点でいえば、ボールを持って自ら突破できる推進力を備えているところで、シティ加入となった際はどこのポジションでマルムシュは起用されるのだろうか。注目したい。