伊メディアが鈴木彩艶を特集 あだ名は「アニマル」「漫画好き」など私生活についての秘話や日本に関連するエピソードも披露

日本代表でも不動の守護神として活躍する鈴木 photo/Getty Images

兄の影響でサッカーを始める

パルマに所属する鈴木彩艶の注目度が、イタリア国内でも高まってきているようだ。

と言うのもイタリア公共放送のテレビ番組『Dribbling』が鈴木を特集し、そのインタビュー映像を放映。彼のこれまでの半生に迫り、興味深いエピソードが披露された。

その鈴木といえば、日本代表としても活躍するGKで、今シーズン前にベルギーのシント・トロイデンからパルマへと移籍。すでにファビオ・ペッキア監督の信頼を勝ち取り、今シーズンはここまでリーグ戦において、ほとんどの試合でフル出場を果たし、チームが下位に沈む中、守護神として奮闘している。ファン投票によってクラブの12月の月間MVPにも選出されると、地元メディアからもチームを牽引する存在として称賛された。

インタビューでは、まずサッカーを始めたきっかけについて触れられると、鈴木は7歳のとき、サッカーをしていた兄の影響で始めたことを明かすと「その後、他のスポーツもたくさん試しましたが、それらはただ楽しむためで真剣にはなりませんでした」とサッカー一筋になっていった経緯も語った。

またGKというポジションを選んだ理由としては、グローブをつけることに特別感があったと少年時代の微笑ましいエピソードを口にすると、「私は手でボールをブロックするのが大好きです。なぜなら勝利に大きく貢献できるからです」と述べて、GKというポジションが好きで性に合っていることも明かした。

それから鈴木は、海外初挑戦のベルギーで過ごした当時と、セリエAでキャリアを積んでいる現在の心境を聞かれた際には、このように本音を語った。

「昨年まではベルギーで過ごしました。ヨーロッパでの最初のキャリアではとても成長しました。それからここに来て感じることは、セリエAはとても厳しいし、レベルも高いです。だけど今はチームメイトのおかげでうまくやっています。私はミスを犯しますが、チームメイトが私を助けてくれます。そして私はいつも失敗から学んできたので、これからもレベルアップしていきたいです」

さらに鈴木へのインタビューは、彼の過去や選手としての実情だけにとどまらず、私生活についても展開。そこでは彼がイタリアで感じた日本と関連のあるエピソードを披露した。

「ここ数か月間、本屋に行って、『キャプテン翼』の漫画本を見ました。それをイタリアで見つけて私は笑顔になりました。この漫画は日本でもとても人気があるからです。チームメイトも、いつもその漫画や他の作品についても私に話してくれます。私は漫画が大好きなので、イタリアでも漫画がとても人気があることに気づくことができました」

またインタビューの中では、彼のあだ名について触れた場面もあった。鈴木は「スズ」や「ザイオン」という普遍的なあだ名で呼ばれていることを明かした後、「実はそれとは別に『アニマル』と言うあだ名もあります」と付け足し、そう呼ばれている理由については、「とても筋肉質だから」と高い身体能力を持つ彼ならではのエピソードを披露した。彼がチームに溶け込んでいる様子がわかるような、なんとも興味深い話である。

現在、ビッグクラブからも関心が寄せられているとの噂がある鈴木。この放送でますます彼への注目度が高まったことだろう。今後、セリエAでも順調にキャリアを積み、着実に成長を続ける彼の姿に注目だ。

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