元マンチェスター・ユナイテッドのストライカー、ドワイト・ヨーク氏はマンチェスター・シティでプレイするジャック・グリーリッシュ(29)はイングランド国外に移籍した方がいいと語った。
2021年夏にアストン・ヴィラから1億ポンドもの高額な移籍金でシティに加入したグリーリッシュ。シティで4シーズン目を迎えたが、ここ2年は怪我の影響もあり、思うようなインパクトを残せていない。キャリアを再び軌道に乗せるためにシティを離れ、新たな挑戦をした方がいいという声もあるなか、ヨーク氏は自身の過去を振り返りながら、グリーリッシュの今後のキャリアに言及した。
「私は自分の経験からジャック・グリーリッシュの状況を完全に理解できる。マンチェスター・ユナイテッドで私が落ち目になり始めたのは3シーズン目だったが、最初の年には3冠を達成した」
「試合で何かを達成して振り返ってみると、なぜリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドが史上最高の選手の一人であるのかが分かる。彼らは常にさらなるものを求めていたからだ。時に選手は全てを勝ち取ったときに、道を見失ってしまうことがある。あるレベルまでは簡単に到達できるが、それを維持するのは難しい」
「私は1年目に29ゴール、2年目に26ゴール、3年目に14ゴールを記録したのを覚えている。私は衰えていたし、ジャック・グリーリッシュと似ている。彼の数字は悪化し、向上していない。それは何かがおかしいというサインだ。常に勝利を収めているような成功したチームに所属していると、それに気づくのは難しい。私がそうだったように、グリーリッシュも今まさにその状況にある。私は新たな挑戦をするために、3年目のシーズンで退団していたらよかったと思う」
「グリーリッシュへのアドバイスは、マンチェスター・シティを去り、その後どこへ行こうとも、同じようにはならないということだ。彼はすでにキャリアの最盛期を過ごしている。もし私が彼だったら、おそらくイタリアかスペインのクラブに入るだろう」
「プレミアリーグの他のチームでは、彼がマンチェスター・シティで彼が成し遂げたことは、二度と達成できないだろうし、かつてと同じレベルの選手たちとプレイしていないため、サッカーそのものを楽しめないだろう」
「グリーリッシュはアストン・ヴィラに戻れたかもしれない。私もグレアム・テイラー監督の下へ戻る同様の機会があったが、彼らは代わりにピーター・クラウチを買った。彼は私と同じような状況にいる。もし私がグリーリッシュだったら、海外でプレイする機会を探すだろう」(『CoinCasino.com』より)
ヨーク氏はシティでプレミアリーグやCLタイトルなど多くを勝ち取ったことで、グリーリッシュには燃え尽きてしまった部分があるのではないかと考えているようで、違う場所で新たな挑戦を決断する時期が来ているのではないかと自身の見解を示した。