ティエリ・アンリ2世のはずがバロテッリ2世に近くなってしまった? 本田圭佑ともプレイした大型アタッカーの現在

エンポリではまずまずの結果を残したニアン photo/Getty Images

16歳でプロデビューするなど才能は確かだった

順調に成長していれば、今頃ワールドクラスのアタッカーになっていたのだろうか。伊『Gazzetta dello Sport』が惜しい才能と取り上げたのは、FWエムバイェ・ニアンだ。

ニアンはかつてミランで本田圭佑と一緒にプレイしたこともあり、188cmのサイズを誇るスケールの大きなアタッカーだ。サイズに加えて足下のテクニックもあり、間違いなく才能はある。

ただ、同メディアは「Newティエリ・アンリではなく、彼もスーパーマリオ(バロテッリ)と同じように自分の才能をどう扱えばいいのか分かっていなかった」と悔やむ。過去には無免許運転で事故を起こすなど、プライベートでもお騒がせな側面もある。そこもバロテッリと似たものを感じさせるか。

フランスのSMカーンで16歳の若さでデビューを果たし、2012年にはイタリアの名門ミランへ都移籍。ここまでのキャリアはまずまず順調で、2015-16シーズンにはミランでシーズン8ゴールを記録した。

さらにフランスのレンヌでは2018-19シーズンにリーグ戦11ゴール、2019-20シーズンには10ゴールと結果を出したが、1つのクラブで安定して結果を残すことは出来ていない。

特に最近は移動が激しく、2020年にはサウジアラビアのアル・アハリ、2021年には仏のボルドー、2022年はオセール、2023年にはトルコのアダナ・デミルスポル、そこからイタリアに戻ってエンポリ、昨年にはモロッコの名門ウィダードAC、そして今冬にはイタリアに戻ってサンプドリアと契約した。

サンプドリアは現在セリエBに所属しており、しかも順位は16位と昇格には縁遠い位置だ。ポテンシャルから考えると、ニアンの現在地は少々物足りないか。しかもまだ30歳であり、本来ならば今頃はビッグクラブでプレイしていたかもしれない。

ニアンは左サイドからの仕掛けも得意としているだけに、同メディアはティエリ・アンリ2世候補の1人と捉えていたようだが、どちらかといえばバロテッリに近いか。

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