大阪なおみ、腹部を痛め全豪オープンを棄権 「トーナメントでもっと上位に進めたかもしれない」「あの大会でも優勝できたかもしれない」と悔しさを語る

全豪オープンを2度制覇している大阪 photo/Getty Images

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出産から復帰後、グランドスラム3回戦進出は初

テニスの全豪オープンに出場している大阪なおみが、3回戦で腹部を痛め、途中棄権となった。

この日、世界ランク51位の大阪は、同ランク294位、東京オリンピックで金メダルを獲得したベリンダ・ベンチッチと対戦。第1セット、両者が1度ずつブレークし、迎えた第4ゲームで大阪が2度目のブレークに成功する。

大阪はリードしたものの、第9ゲームでブレークバックを許し、その直後から腹部を気にする仕草を見せ始め、第11ゲームではサービスに支障をきたすほどの異変が生じてしまう。彼女はチェンジコートの合間に治療を受け、試合を続行するも、第1セットを落としたところで棄権した。
大阪は今季、開幕戦となったASBクラシックでも決勝戦で同様に腹部を痛め棄権し、準優勝となっていた。ベンチッチ戦後、彼女は無念のコメントをこのように残した。

「私とチームはできることすべてやっていました。私は毎日夜遅くまで治療に通っていました。前回の試合後、症状はさらに悪化しました。これは避けられないことだったと思いますが、私の中にいる競争心が、最後までやり遂げたかったのだと思います」

「ポジティブな面があるからネガティブになっているような気がします。もしサーブができていれば、勝てたかもしれないし、トーナメントでもっと上位に進めたかもしれないと思います。オークランドでも決勝に出場したけれど、あの大会でも優勝できたかもしれないし、復帰後初の優勝だったかもしれないと思うと残念です」

大阪が出産から復帰して以来、グランドスラムで3回戦に進出したのは今回が初めてだった。本人はコンディションさえ良ければ、本来の実力を発揮し、もっと勝ち進めた可能性を感じていただけに悔しさが募ったのだろう。

今後は焦らず万全な状態に回復するまで、しっかり休養してほしいところだ。そして再びグランドスラムで頂点に立つ彼女の姿に期待したい。

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