アンス・ファティのバルセロナ退団は不可避か 指揮官「様々なオプションについて話し合った」

バルセロナのアンス・ファティ photo/Getty Images

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今季は出場時間が激減

サッカー界では、誰もが認める天賦の才の持ち主ながら怪我によって本来の実力を発揮できずに消えて行った選手達はこれまでにも数多くいた。バルセロナのアンス・ファティも、このまま行けば彼らの仲間入りを果たしてしまうかもしれない。

2019年に16歳でトップチームデビューを果たし、さらに同年8月31日のラ・リーガ第3節オサスナ戦でクラブ史上最年少ゴール(16歳304日)を決めたファティには、バルセロナの次世代スター候補として大きな期待が寄せられていた。

しかし、2020年に左膝半月板を損傷して以降、期限付き移籍で加入したブライトンでも怪我が多く、さらに今シーズンも開幕前に右足裏、昨年11月に右太ももをそれぞれ負傷。そうした相次ぐ怪我によってチーム内での序列が低下し、今シーズンのここまでの総出場時間はわずか186分にとどまっている。
こうした中、バルセロナのハンジ・フリック監督は定例記者会見の場でファティについて言及し、以下のように語った。

「私はアンスに対して正直でありたいと思っている。我々は様々なオプションについて話し合った。何をしたいかは彼自身が決めることになるだろう。彼がクラブに残りたいのであれば、それは全く問題ない」(ドイツ紙『Sport Bild』より)

「彼はラ・マシア(バルセロナの下部組織)出身の選手であり、我々は可能な限り彼をサポートするつもりだ。我々の課題は彼を助けること、成長させることだ」

構想外というわけではないが、レンタルを含めて本人が移籍を希望した場合には強いて止めないというのがフリック監督はじめバルセロナ首脳陣の方針のようだ。

残り2週間ほどになった今月の移籍市場でファティをめぐる移籍話が急浮上する可能性も十分にあり、同選手の去就には今後さらに注目が集まるのは必至だろう。

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