英メディアの「歴代女子サッカー選手トップ100」になでしこレジェンド2人が選出 54位澤穂希より上位の31位にランクインしたのは…… 「現役時代には正当な評価を得られなかったが……」

2011年のW杯を制したなでしこジャパン photo/Getty Images

W杯制覇に大きく貢献した2人がランクイン

英『FourFourTwo』が選ぶ「歴代女子サッカー選手トップ100」になでしこジャパンが誇るレジェンド2人が選出されている。

トロフィーの数だけではなく、技術的な能力、統計、女子サッカーにおける先駆的な影響力によって選出されたこのランキングで54位に選出されたのが、長年なでしこジャパンの絶対的リーダーとして君臨してきたMF澤穂希だ。

「2011年は女子サッカー史上最高の年の一つだったかもしれない。日本が地震と津波で壊滅的な被害を受けたわずか数か月後、澤はチームをほとんど考えられなかったW杯優勝に導いた。彼女は決勝戦でPK戦に持ち込む延長戦のゴールを決めた。そして、ゴールデンブーツとゴールデンボールの両方を獲得し、その年のFIFA女子年間最優秀選手賞も受賞した」

「全盛期の澤は本当に特別な選手で、20年間にわたって国内で素晴らしい成功を収めた。澤は205試合という日本代表の歴代最多出場記録を保持しており、83得点で日本代表の歴代最多得点記録も保持している」

やはり2011年のW杯を制した時のなでしこジャパンのインパクトは絶大で、女子サッカー界の歴史に名を刻むレジェンドプレイヤーである澤はその時の主役の1人だ。そんな澤より、同メディアが上位にランクづけしたのは同じく2011年のW杯制覇で欠かせない役割を担ったMF宮間あやだ。正確無比なキック精度を誇るセットプレイの名手・宮間は31位にランクインしており、次のように評価されている。

「宮間あやは現役時代には正当な評価を得られなかったかもしれないが、引退した今、その価値が認められていることは間違いない。2011年に日本がW杯で優勝した際、彼女はすぐにチームメイトと祝うのではなく、対戦相手のアメリカ選手たちと握手を交わした。それは彼女の人柄をよく表している」

「宮間は、母国の最大の成功にこれ以上ないほど大きな影響を与えた。AFC年間最優秀選手賞を3度受賞し、オリンピックとW杯の決勝戦に出場した。母国のために162試合に出場し38ゴールを決めている。その技術力と決定的なセットプレイを披露し、素晴らしいキャリアを終えた」

今のなでしこにも長谷川唯(マンチェスター・シティ)や宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)などスター選手が多数いるが、やはり2011年のW杯でなでしこジャパンが世界に与えた衝撃は大きく、その時のチームの中心人物である澤と宮間の2人は特別だったようだ。

ちなみにこのランキングの1位には女子W杯歴代最多得点者で、バロンドールを6度制している現役レジェンドであるブラジルのマルタが選ばれている。


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