セルティックで積み重ねた《164戦85ゴール》 30歳迎えた古橋に寄せられる称賛「重要なシーンではほとんど古橋が得点を決めてきた」

セルティックでゴールを量産してきた古橋 photo/Getty Images

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求められるはCL決勝トーナメント進出だ

今月20日、セルティックに所属するFW古橋亨梧が30歳の誕生日を迎えた。セルティックでの通算成績は164戦85ゴールと圧倒的で、加入当初より古橋はチームのエースであり続けている。

地元紙『Daily Record』は30歳の誕生日に合わせ、古橋からサポーターへさらなるプレゼントがほしいと主張している。それは大一番を迎えているチャンピオンズリーグ・リーグフェーズでの得点だ。

少々くじ運に恵まれたところもあるが、セルティックはここまでCL6試合を戦って2勝3分1敗と粘りを見せており、36チーム中暫定23位につけている。24位までに入れば決勝トーナメント進出をかけたプレイオフに進めるため、チャンスが残っている状況だ。
残る2試合は22日のヤングボーイズ戦(スイス)、そして最終節となる29日のアストン・ヴィラ戦(イングランド)だ。セルティックにとって簡単なゲームではないが、同メディアはこの3年間ビッグゲームでは常に古橋が得点を決めてきたとエースに絶対の信頼を寄せる。

「水曜に控えるヤングボーイズ戦は、古橋にとってチームに最高の栄誉をプレゼントするチャンスだ。古橋はこの3年半の間、難しいゲームでこそ結果を出してきた。セルティックの選手として迎えた初の国内カップ決勝では、ハイバーニアンに0-1で負けているところから2ゴールを挙げてタイトルをもたらした。CLの方では苦労したところもあるが、古橋はすぐにコツを掴んでアトレティコ・マドリード、ラツィオといった相手に得点を決めてきた」

今季のセルティックでは両ワイドに入るFWニクラス・キューンと前田大然が好調で、ここまでキューンがチームトップとなる16ゴール、前田がそれに次ぐ15ゴール、古橋は3番手の12ゴールとなっている。加入初年度と比較すれば、古橋の得点数は物足りない。しかし同メディアは古橋のゴール前での動き出しが前田やキューンにスペースを与えることに繋がっており、数字には出ないアシストが古橋にはあるとフォローする。

また、ここぞの場面では古橋が決めてくれるとも付け加えていて、CLラスト2試合でそれを求めているのだ。

「監督のロジャーズが先週語ったように、何もストライカーが常に得点を挙げる必要はない。週末のキルマーノック戦でも、古橋はゴールを決めていない時も重要な存在だった。そして21-22シーズン以降、セルティックにとって最も重要なシーンではほとんど古橋が得点を決めてきた。ここ数週間アダム・アイダの調子が上がらないことを考えれば、ストライカーとして古橋にかかる期待は大きい。古橋には他クラブからの関心も噂されていて、今後セルティックの選手として欧州カップ戦を戦う機会はそれほど多くないのかもしれない。だからこそ、今がセルティックのエースとしてCLで次なる一歩を踏み出すのに最適なタイミングだと思われる」

CLで苦い思いを味わってきたセルティックにとって、決勝トーナメント進出は悲願だ。古橋がいる間にその目標をクリアしたいはずで、今季はそのチャンスがある。果たして残り2試合でセルティックは生き残れるか。古橋にはエースとしての誕生日プレゼントが期待されている。

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