夢のCL出場へノッティンガムの街全体が沸いている　このままプレミアTOP4入りなるか「ホテルなど観光業でも利益があるだろう」

N・フォレストのサポーターも特別なシーズンを楽しんでいる photo/Getty Images

トップ4は現実的な目標に

先日もサウサンプトンを3-2で撃破し、現在プレミアリーグで3位につけるノッティンガム・フォレスト。首位を走るリヴァプールが絶好調であることを考えれば、さすがにプレミアリーグ制覇は現実的な目標ではないかもしれない。

しかし、チャンピオンズリーグ出場権ならば光が見えてきている。それはノッティンガム・フォレストにとって21世紀初の欧州カップ戦参戦を意味することになり、そこで得た収益でさらなる選手補強へ動くことも可能になってくる。

夢を見ているのはチームだけではなく、街全体も同じだ。ウハウハ気分はノッティンガムの街全体に広がっているようで、ノッティンガムの市議会議員を務めるスティーブ・バトルマッチ氏は様々な面でポジティブな影響があるとCL出場権獲得に期待をかける。

「週の半ばにパスポートを取り出し、欧州中を旅行する。そんな夢を見るのもいいものだ。バルセロナやバイエルンといったクラブと対戦する方が、ストーク・シティやダービー・カウンティと対戦しているよりずっと良いだろう？逆に、こちらにも何千人という相手サポーターが来ることを想像してほしい。ホテルなどホスピタリティ業界は大きな後押しを受けることになる。海外のメディアからも注目され、街全体にスポットが当たる。観光業でも利益があるだろう」

「それは我々全員が熱望しているスタジアムの改修にも繋がってくる。すでに収容人数を増やす必要があるのは明らかで、CLのゲームも加味すればその需要はさらに高まる。4万5000人は収容できる拡張されたスタジアムを想像してみてほしい」（『Nottinghamshire　Liveより）。

さらにホームスタジアムのシティ・グラウンド近くでパブを経営するマーク・ジェイムズ氏も期待感を口にしている。

「ビジネスとして考えれば、CLのゲームをこっちで少なくとも4試合は開催できる。それは追加収入になるよ。欧州カップ戦の観戦に慣れている人は、ちょっとした計画を立てて小旅行も楽しむものだ。例えばミュンヘンのサポーターは、試合の1日前にここへ来て飲食してくれるかもしれない。欧州のサッカーファンにとってもノッティンガムを訪問するのは喜びだと思うし、彼らサッカーファンの小旅行の一部に我々も入れれば、大きな利益になる」

今やノッティンガム・フォレストのCL出場は街全体の夢であり、現実的な目標を口にする人も増えてきているようだ。まだまだシーズンは折り返しの段階だが、ノッティンガム・フォレストは今の順位を守れるのか。