バルサのGKは難しい? 味方と衝突してからの失点喫したシュチェスニは「こんなにハイラインでプレイしたことはなかった」 

シュチェスニとバルデが接触したシーン photo/Getty Images

CLベンフィカ戦で4失点と守備は崩壊

バルセロナは21日にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第7節でベンフィカと対戦し、壮絶な撃ち合いの末5-4と逆転勝利を収めた。勝ち切ったのは見事だが、4失点を喫した守備には大いに問題がある。

やはり気になるのは、ハイラインでの守備だろう。チームを指揮するハンジ・フリックは最終ラインをかなり高く設定しており、高い位置でボールを奪える場合は有効な武器となる。しかし最終ライン裏を突かれた時には一気にピンチだ。

ベンフィカ戦でもそこを何度も突かれていて、前半21分には思わぬトラブルも起きた。相手が最終ライン裏に蹴ってきたロングボールに対してバルセロナGKヴォイチェフ・シュチェスニが果敢に飛び出すも、味方のアレハンドロ・バルデと接触。無人となったゴールにFWエヴァンゲロス・パヴリディスにシュートを流し込まれ、2点目を奪われている。

シュチェスニは昨夏に1度現役引退を表明したが、その後バルセロナの守護神マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが負傷で長期離脱することを受け、急遽バルセロナに加わることになった選手だ。ここまでは出場機会も限られていたため、味方のDF陣と呼吸が完璧に合っていないところもあるだろう。

『Canal+』によると、試合後にシュチェスニはこれほど高い最終ラインでプレイしたことはないと振り返っている。これがバルセロナのGKが難しいとされる理由の1つだろうか。

「飛び出したタイミングは悪くなかったと思うけど、バルデには僕の声が聞こえていなかったね。2人ともボールに向かっていたから、そういうことも起こり得る。こんなにハイラインでプレイしたことはなかった。(アーセナルでの)ヴェンゲルもGKに多くのことを要求する監督だったけど、ここではDFとの距離がかなりある。34歳だけど、学ぶことは多いよ。素晴らしい経験だ」

バルセロナのGKには高い足下の技術に加え、前方への飛び出しなどゲームを読む力も求められる。今回シュチェスニの飛び出しは思い切りの良いものだったが、起きてはいけないミスに繋がってしまった。

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