サッカーの基本は“走ること” プレミア7位につけるボーンマス強さの理由「選手たちは糸に繋がれた操り人形のごとく動く」

面白いサッカーを展開するボーンマス photo/Getty Images

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組織力を武器に強豪を撃破してきた

今季のプレミアリーグではノッティンガム・フォレストの躍進が話題を集めているが、7位につけるボーンマスも見逃せない。本拠地バイタリティー・スタジアムは収容人数1万1100人ほどと小規模ではあるが、今季はこのスタジアムに何度もホームサポーターの歓声が響いてきた。

アーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドといった強敵をも撃破しており、アンドニ・イラオラ率いるチームの強さは本物だ。

決してスター集団というわけではないが、ボーンマスの選手たちはよく走る。英『sky Sport』は、サッカーにおいて基本的な走ることの重要性を理解しているクラブと評価する。
「彼らは対戦相手よりも激しく、多く走ってプレッシャーをかける。そして何より重要なのは、全員が一致団結していることだ。このチームには法外なサラリーをもらっている有名スター選手はおらず、働き者が揃っているのだ。ボーンマスの選手たちは糸に繋がれた操り人形のごとく動く。1人の選手がプレスをかければ、次の選手がそれに呼応し、それを合図にチーム全体が動く」

ボーンマスは先週17日に好調だったニューカッスルをアウェイで4-1と粉砕しているが、解説を務める元リヴァプールDFジェイミー・キャラガー氏は走るタイミングが上手いと称賛していた。

「ニューカッスルの中盤にはトナーリ、ギマランイス、ジョエリントンがおり、個人的にはここ数ヶ月のプレミアリーグで最高のチームだと思っている。一方のボーンマスは4-4-2によるプレスを軸に、ニューカッスルと互角だった。彼らのファイトはエネルギーがあるだけでなく、正確なタイミングと組織力によって構成されている」

相手よりも多く走り、ボールを奪えば縦へ素早く展開する。指揮官アンドニ・イラオラが実践するサッカーはシンプルなものではあるが、完璧に機能させるのは簡単ではない。今のボーンマスには強豪にも負けない組織力があり、大きく崩れることが少ないのだ。

25日には、プレミアリーグ第23節で好調ノッティンガム・フォレストとの上位対決を迎える。通常であれば注目度の低いカードだったかもしれないが、今季は面白いサッカーを展開するチーム同士による上位対決ということもあり、注目している人も多いはずだ。

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