古橋はセルティックで《ラーション以来最高の選手》の評価を手にした 165戦85ゴールと圧巻の成績「古橋もラーションと同じカテゴリー」

セルティックでゴールを量産してきた古橋 photo/Getty Images

しかしシーズン途中の移籍には批判的な声も

チャンピオンズリーグでプレイオフ進出を決めたのも束の間、セルティックはFW古橋亨梧の退団話に揺れている。フランスのレンヌへの移籍が確実視されており、セルティックは複雑なムードに包まれているのだ。

古橋の存在がセルティックにとってどれほど大きなものだったのか。地元メディア『The Scotsman』は古橋のことをクラブのレジェンドである元スウェーデン代表FWヘンリク・ラーション以来の存在と絶賛する。

「ラーション以降では最高の選手。これはクラブを去ろうとしている古橋へ多くのセルティックサポーターが送っている称賛であり、ラーションの存在が今でも特別視されていることを思えば、これ以上の称賛はないだろう。ラーションはセルティックの象徴だったが、間違いなく古橋も同じカテゴリーに入る。両者ともゴール前での動きは達人技であり、ゴールを奪い続ける名手だ。古橋の移籍がショッキングなものだったとしても、85ゴールと8つのトロフィーをもたらした彼の功績が損なわれることはない」

ただ、シーズン途中の移籍は避けてほしかったとの意見があるのも事実。チームとしてはCLプレイオフ進出を決めたばかりで、このタイミングでのエース流出はあまりにも痛い。今回の移籍話に、クラブOBクリス・サットン氏は不満を露わにする。

「古橋を売却することは、セルティックがCLでの野望には限界があるのだとギブアップしたようなものだ。プレイオフへ進んだことは祝福すべきだが、もっと上を目指せる。もうここまでと口にする人がいるなら、腹が立つね。個人的に古橋の売却は理解できない。去るのに適切な時期、不適切な時期というものがあるのだ」

「(監督の)ロジャースは古橋が以前から移籍を希望していると語っていたが、それは理解できる。しかし夏に売却するのは構わないが、なぜもっと成果を出せるシーズンの最中なのか。選手の移籍は可能だが、それはクラブが決めた時だ。古橋は良いヤツだと思うし、トラブルメイカーでもない。ロジャースは古橋がチームのスタイルに完璧にフィットしていると言っていたのだから、夏には移籍できることを伝えればいい。もっと目指すべきものがある今の時期ではない」(『Daily Record』より)。

サットン氏は、全選手が揃っていればCLプレイオフを勝ち抜くことも可能と付け加えている。それだけに、古橋をこのタイミングで失うことは受け入れられないようだ。

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