イエロー、レッドを合わせて21世紀2番目の多さとなる279枚のカードトラブル 21世紀最も“ダーティー”だった選手の1人がピッチを去る

ブラジル国内でも長くプレイしたフェリペ・メロ photo/Getty Images

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2010W杯ではロッベンを踏みつけて退場

21世紀のサッカー界を代表する悪童の1人と言うべきか、今月24日にフルミネンセMFフェリペ・メロが現役引退を表明した。

フィオレンティーナやユヴェントスなど欧州でも活躍し、ブラジル代表でも22試合をこなしたフェリペ・メロにはトラブルメイカーとの印象もあるだろう。今回の引退表明を受け、英『GIVE ME SPORT』は「21世紀最もダーティーな選手TOP10」と題したランキングを作っている。

これは単純にもらったカードの枚数をランキング形式で紹介したものだが、フェリペ・メロはキャリアの中で実に279枚のカードをもらっている。これは今回のランキングで第2位の多さだ。内訳としてはイエローカードが254枚、レッドカードは25枚だ。そんなフェリペ・メロをも上回る枚数を残したのは誰なのか。
10位:シャビ・アロンソ(イエロー195枚・レッド6枚)

9位:スコット・ブラウン(イエロー203枚・レッド9枚)

8位:ハビエル・マスチェラーノ(イエロー201枚・レッド12枚)

7位:ラウール・ガルシア(イエロー206枚・レッド8枚)

6位:セルヒオ・ブスケッツ(イエロー213枚・レッド4枚)

5位:ペペ(イエロー210枚・レッド17枚)

4位:アルトゥーロ・ビダル(イエロー227枚・レッド13枚)

3位:ダニエウ・アウベス(イエロー236枚・レッド14枚)

2位:フェリペ・メロ(イエロー254枚・レッド25枚)

1位:セルヒオ・ラモス(イエロー268枚・レッド29枚)

ある程度は予想できたかもしれないが、21世紀最多のカードコレクターはレアル・マドリードやスペイン代表で活躍したラモスだ。レアルで長くコンビを組んだペペが5位に入っているのも特長的で、このコンビは武闘派CBコンビと言える。

そんなラモスやペペたちと同時期にクラシコを戦っていたシャビ・アロンソ、バルセロナでプレイしていたアウベス、ブスケッツ、マスチェラーノが入っているのも特長的で、当時のクラシコが何かと荒れていたのも頷けるか。

フェリペ・メロの場合、2010ワールドカップ・南アフリカ大会での退場劇が印象的だ。準々決勝でオランダ代表と対戦すると、1-2とビハインドで迎えた73分にFWアリエン・ロッベンを踏みつけてレッドカードを受けた。これがフェリペ・メロにとってブラジル代表最後のゲームとなっていて、当時のドゥンガ率いるブラジルは何とも後味の悪い形でベスト8敗退となった。

とはいえ、こうした暴れん坊タイプの選手はどんどん少なくなっている。それに寂しさを感じるサッカーファンもいるはずだ。

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