この12年で20億ユーロを補強に投じてきたマンU 補強費ランクTOP10のうち成功はB・フェルナンデスのみ?

アントニーも結果を残せぬままベティスへ photo/Getty Images

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補強費2位だったアントニーも結果を残せぬまま今冬クラブを離れた

25日、マンチェスター・ユナイテッドFWアントニーがレアル・ベティスにレンタル移籍することが決まった。アントニーは2022年にアヤックスから9500万ユーロもの移籍金でマンU入りしているが、この2年半を振り返れば『失敗』の評価になるだろう。

移籍情報サイト『Transfermarkt』が改めてマンUの補強史を振り返っているが、アレックス・ファーガソン氏が勇退した2013-14シーズンより実に20億2000万ユーロを補強に投じてきた。同期間でこれを上回るのはパリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、チェルシーの3クラブのみである。

移籍金が高額だった順に振り返ると、2016年にユヴェントスからMFポール・ポグバを再獲得した際に投じた1億500万ユーロ、その次がアントニーの9500万ユーロだ。
そこからDFハリー・マグワイア(8700万ユーロ)、FWジェイドン・サンチョ(8500万ユーロ)、FWロメル・ルカク(8470万ユーロ)、MFアンヘル・ディ・マリア(7500万ユーロ)、FWラスムス・ホイルンド(7390万ユーロ)、MFカゼミロ(7000万ユーロ)、MFブルーノ・フェルナンデス(6500万ユーロ)、MFメイソン・マウント(6420万ユーロ)と続く。

このうち成功と呼べるのはブルーノ・フェルナンデスくらいだろうか。マグワイアも在籍期間は長いが、パフォーマンスは不安定だ。移籍金に見合う働きかは意見が分かれるだろう。

全くフィットしなかったサンチョ、ディ・マリア、2年目からは衰えが目立つカゼミロ、怪我続きのマウントと、ポテンシャルを発揮できていない選手は多い。今も前線で戦うホイルンドの評価はまだ分からないが、現段階で大成功とは言えないか。

これだけの補強費用を投じながら空振り続きは厳しく、振り返るのも恐ろしい補強リストとなっている。

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