ドイツ代表監督を退任してから“1000日以上” 名将レーヴのサッカー熱は今も消えていない「どう戦術的に解決すべきか、今も考えている」

ドイツ代表を指揮していたレーヴ photo/Getty Images

クラブで仕事をする未来もあるか

2018年のワールドカップ・ロシア大会はグループステージ敗退とショッキングな結果に終わったが、2006年から15年にわたってドイツ代表を指揮したヨアヒム・レーヴは今もドイツサッカー界にとって特別な存在だ。

レーヴがドイツ代表監督を退任した2021年の夏より1000日以上が経過しているが、これまでレーヴはどのチームの監督にも就いていない。ドイツサッカー界にとって特別な指揮官であるだけに、クラブでも指揮を執ってほしいと考えているサッカーファンは多いはずだ。

現在レーヴは64歳を迎えているが、サッカーへの熱は消えていない。独『Kicker』のインタビューにて、今もサッカーのことをよく考えると語っている。

「サッカーはいつも私の中心にあるし、これからもそうだろう。タッチラインに立っていなくともね。今も地元のフライブルクの試合をよく見るし、他にもシュツットガルト、時々バイエルンやフランクフルトのゲームも見ている。代表監督を退いてからの1年は見るのが何かと大変だったが、今は上手く距離が取れている。EURO2024からも大きな喜びを得たよ。今でも試合を見ながら、どう状況を戦術的に解決すべきかなど、色々と考えている。しばらく監督職はやってないけど、今も監督ではあり続けている。仕事から離れていても、ゲームを最適化したいとの思いはある。その作業を止めることはできないね」

「この2年の間に色々とオファーは受けた。でも、引き受けたいと強く思うものはなかった。物事を冷静に見れているのは、年齢を重ねたからこその利点かな。それでもいくつか刺激的な選択肢について検討するつもりではいる」

レーヴはメスト・エジルやトーマス・ミュラーといった選手を軸に2014年のワールドカップ・ブラジル大会を制しており、当時のドイツは1つの黄金世代だったと言える。レーヴの作り上げたチームはかなりの完成度を誇っていて、その手腕は確かだ。ドイツのファンはクラブの仕事に就くレーヴの姿を待ち続けていることだろう。

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