「グレイザーよりもひどい! 解決しろよ。クソ野郎」 勝利の余韻に浸っているはずのマン・ユナイテッドファン、あることがきっかけでラトクリフオーナーに激怒…… 

オーナーのサー・ジム・ラトクリフ Photo/Getty Images

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ファンと対峙

プレミアリーグ第23節でフラムとのアウェイ戦に臨んだマンチェスター・ユナイテッドは、78分のリサンドロ・マルティネスのゴールで1-0の勝利を収めた。その一方で、マン・ユナイテッドのファンはチームが勝利を手にしたのにも関わらず、オーナーのサー・ジム・ラトクリフに対する怒りが限界に達してしまったようだ。『METRO』が伝えている。

ピッチ内の問題も山積みだが、ピッチ外での問題に対してファンの不満の声が大きくなってきている現在のマン・ユナイテッド。ファンの怒りを最高潮にしたのはチケット価格の値上げだったという。今シーズンから適用された金額では最も安いチケットで66ポンド(約1万2750円)となり、プレミアリーグ全体で最も高い価格となっている。最安値のチケット価格が50ポンドを超えるクラブは、チェルシー、エヴァートン、フラムの3クラブのみとなっている。マン・ユナイテッドは現在のチームの調子を考えると、この価格設定の正当化は難しいだろう。

SNSで拡散された動画では、試合後にクレイブン・コテージから出てくる車の後部座席に乗っていたラトクリフに対し、怒り心頭に発するマン・ユナイテッドファンが意見を述べる様子が撮影されている。以下がファンの発言である。
「66ポンドだって!? 66ポンドだって? 冗談だろ? 俺たちは北部人だぞ! おい、頼むから解決しろ! グレイザー家よりもひどい!  解決しろよ、クソ野郎! くたばれ、ジム・ラトクリフ。くたばれ」

クラブレジェンドのポール・スコールズ氏もYouTubeチャンネル『The Overlap』に出演した際にチケットの価格設定を以下のように非難している。

「サッカーのピッチ上で起きていることを考えると、どうやってマンチェスター・ユナイテッドのファンにもっとお金を払うように要求できるのか?」

「チケット1枚に66ポンドというのはおかしい。マンチェスターのことを考えれば貧困地域がたくさんあることがわかる。子供1人を連れて行くと120ポンド、家族を連れて行くと300~400ポンドかかるだろう。これはおかしい」

同紙によれば、来シーズンも再び値上げが行われる可能性が高いというが、まずはファンの理解を得てからの行動が望ましいだろう。この価格設定でもファンが見に来たくなる試合ができれば良い方向に転ぶだろうが、そうなるまでにあと何シーズンかかるのだろうか。ピッチ内外での一挙手一投足に注目が集まる。

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