「黄金世代VS戦術柔軟性」 今、日韓戦を行ったらどうなるか? 韓国メディアがその展望を予想

選手層が厚い日本代表 photo/Getty Images

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長らく公式戦で戦っていない両国だが

現在ワールドカップ・北中米大会アジア3次予選(最終予選)にて共にグループ首位を走る日本と韓国。両者はワールドカップ予選やアジアカップなど様々な場面で対戦し熱い戦いを繰り広げてきた過去がある。過去のA代表での対戦成績を見ると、日本の16勝23分42敗と負け越してはいるが、2010年以降で行われた直近10試合で見ると日本の5勝(PK戦での勝利含める)2分3敗と勝ち越しており、両者最後の試合は2022年7月に行なわれたE-1選手権で日本が3−0で韓国に勝利している。直近ではなかなか対戦する機会がなく、国内組で挑むE-1選手権や親善試合、アンダー世代での試合は多く見られるが、お互いフルメンバーで挑んだ公式戦での対戦は2011年のアジアカップ準決勝まで遡る。

そんなしばらく対戦の機会がない両国だが、韓国メディア『スポーツ京郷』は「黄金世代vs戦術的柔軟性...史上最強と言われる日韓サッカーチームが今すぐ対決したら?」と題し、仮に今日韓戦が行われた場合の試合展開について予想。「『黄金世代』と呼ばれる韓国と戦術的柔軟性が際立つ日本の対戦は、アジアサッカーの現状を示す戦いになるとみられる。両チームとも歴代最高の戦力を保有しているという評価を受けているが、その構成と特徴は大きく異なる」と次のように分析している。

まず韓国の強みとして、ソン・フンミン(トッテナム)、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)、キム・ミンジェ(バイエルン)の欧州5大リーグのトップチームでプレイしている選手に触れており、「ソン・フンミン、イ・ガンイン、キム・ミンジェら主力選手の卓越した能力を中心としたベストイレブンが強み」と言及。一方で日本は「ヨーロッパで活躍するハイレベルな選手が韓国よりずっと多い」とヨーロッパのトップリーグで多くの選手がプレイしていることを挙げており、「久保建英(レアル・ソシエダ)、南野拓実(モナコ)を2列目に配置し流動的な攻撃を見せ、プレミアリーグを代表するドリブラー三笘薫(ブライトン)と堂安律(フライブルク)の個人技、遠藤航(リヴァプール)の安定したボール配球、上田綺世(フェイエノールト)の鋭い突破力が調和している」と選手個々の能力を評価している。また最大の強みとして戦術の柔軟性を挙げており、「ポゼッションべースのビルドアップ型を基本としながらも、3バックや4バックなど状況に応じて様々な戦術変更を試みている」と分析した。
これらのこと踏まえ同メディアでは「長期のトーナメントでは日本に有利に働くかもしれないが、1回限りの勝負では韓国が勝つ可能性がある」と分析。その上で「最終的に両チームの戦術的完成度と選手たちの集中力が勝敗を分けることになりそうだ」と述べていた。

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