両足タックルはトレードマーク? 驚異の嗅覚でゴール関与し続けるマルティネスだが退場しなかったのはラッキーだったのか

マンチェスター・ユナイテッドのマルティネス Photo/Getty Images

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危険なプレイか

プレミアリーグ第23節マンチェスター・ユナイテッド対フラムでリサンドロ・マルティネスは決勝点をあげてチームを勝利に導く活躍を見せた。今や守備ラインに欠かせない存在となりつつあるアルゼンチン代表だが、両足タックルをするほど闘志をむき出しにしてしまうプレイが危険だと大きな話題を呼んでいる。

マルティネスは、この試合でアダマ・トラオレに対し両足でストンプするようなタックルを披露した。『Mirror』によれば、VARマッチセンターはビデオ判定の介入が必要な基準値に達していないと判断したという。また、その理由も明白になっていないようだ。同紙はこのタックルを「恐ろしい突進」と表現しており、マルティネスのトレードマークになりつつあると指摘している。以前もプレミアリーグ第5節のクリスタル・パレス戦で鎌田に対し両足タックルを披露したこともあった。その時はイエローカードで済んでおり、このプレイには非難が集まっていた。

南米選手らしいファウルギリギリのプレイが注目されがちだが、ルベン・アモリム監督が就任してからマルティネスは好調を維持しており、同監督下の得点関与数(2ゴール2アシスト)がそれ以外の期間の合計(1ゴール1アシスト)を上回っている。今節のゴールやレンジャーズ戦でのアシストなど得点が欲しい場面での勝負強さも発揮している。スタッツアナリストのスタットマン・デイブ氏によると、空中戦勝率100%を記録しており、デュエル勝利も5回、パス本数55本で92%成功の精度を誇り、アモリム監督のシステムに適応しながらも自身の特徴を存分に発揮している。
今後数年間でチームの刷新が行われると予想されているマン・ユナイテッドだが、マルティネスのような選手はクラブの屋台骨になれる可能性がありそうだ。ただ、トレードマークになりつつある両足タックルに関しては今後も議論になることは間違いないだろう。

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