ヴィラのエメリ監督、移籍が噂されるワトキンスとデュランに対する本心を吐露 2人が抜ければ大幅な戦力ダウンは避けられない……

ヴィラを強豪に成長させているエメリ監督 photo/Getty Images

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2人共、得点力の高いストライカー

アストン・ヴィラのウナイ・エメリ監督が、チームに所属する2人のストライカーの去就について発言し、話題を集めている。

その2人のストライカーとは、オリー・ワトキンスとジョン・デュランである。

ワトキンスは、2020年9月からアストン・ヴィラに所属し、加入以降クラブの攻撃の軸として活躍。昨季はプレミアリーグ37試合に先発出場し、19ゴール13アシストの活躍を見せた。EURO2024でもイングランド代表として出場すると、1ゴールマーク。今季もすでにプレミアリーグで10ゴールと二桁得点を達成している。そんな彼には、アーセナルから関心を寄せられており、約7000万ユーロのオファーがあったと噂されている。
一方のデュランは、2023年1月にヴィラへ加入し、同クラブでこれまで公式戦78試合に出場し、20ゴールをマークしている。ワトキンスの控えにまわり、出場機会が限られているものの、少ない時間の中でも数字を残し、今シーズンはここまで公式戦29試合で12ゴールを決めている。そして彼は、7700万ユーロの移籍金でサウジアラビアのアル・ナスルへの移籍が迫っているとされている。

そんな注目の二人を擁するヴィラは、日本時間1月30日、CLリーグフェーズ第8節のセルティック戦で4−2と完勝し、8位に順位を上げてノックアウトフェーズ進出を決めた。その試合後の会見で、エメリ監督がこの二人について語った。

「ワトキンスは移籍してほしくない。我々はチームに所属する選手たちを通じて、スポーツとしての目標を守りたい。選手、クラブ、チームにとって良いことであれば、どの選手も移籍市場に出ることはできるが、この目標を達成するには、我々も非常に要求を高くして対策しなければならない。オリー・ワトキンスは我々のストライカーだ」

そしてデュランについて聞かれると、エメリ監督は「クラブは機能している。我々は賢く、競争力を持たなければならない。もちろん、我々は他の強豪チームや強豪リーグ、サウジアラビアのような国の注目を浴びている。我々は成長しており、他のクラブから興味を持たれた選手がいて、我々に高額の報酬を払ってくれるので、誇りに思える」と述べ、続けて「ジョン・デュランが去るかどうかは、全てが終わるまで正確には分からない。もし彼が去るなら、我々にとっては良いニュースだ。なぜなら彼らは高額の報酬を支払っているし、彼にとっても良いことだし、我々はこのオファーを受けるために2年間で若い選手を育ててきたからだ。これはクラブのためだけではなく、選手たちやチームにとっても、こうした状況は前向きなものになり得る。ただ彼が去るかどうかは分からない」と答えた。

そしてエメリ監督自身が、彼の退団を容認したのかという質問が飛ぶと「もし退団するのであれば、それは彼が望んでいるからだ。先週、私は彼にここにいて欲しいと言った。しかし、彼は何を望んでいるのかわからない。我々は皆、違う人間だ」と本心では才能豊かなストライカーを手放したくないことを明かした。

仮に2人が抜けたとしたら、ヴィラの大幅な戦力ダウンは避けられないだろう。果たして彼らの去就はどこに落ち着くのか、今後の動向に注目したい。

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