すべての不正行為を否定も…… 元チェルシーオーナーのアブラモビッチに脱税の疑い「10億ポンドの未払いがあるかもしれない」

チェルシーのオーナーだったアブラモビッチ氏 Photo/Getty Images

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告発されている

チェルシーの元オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏は、ヘッジファンドへの投資に対する脱税の試みが失敗したとされ、歳入関税庁に最大10億ポンド(約1,929億5,818万円)の未払い税金を負う可能性があるとの訴えに直面している。『Daily Mail』が報じている。

アブラモビッチ氏は2003年から2022年までチェルシーを率いてクラブ史上最も成功した時期を過ごした。その間に意図的な不正があったのではないかと疑いが浮上することが過去にもあった。『BBC』によると、今回流出した文書にはこれらの投資が英国から管理されていたことを示す証拠があるにも関わらず、アブラモビッチ氏が英領バージン諸島の企業を通じて約47億ポンド相当の投資を行なっていたことを示唆している。

これが証明されれば、その利益は英国の課税対象だったことになるかもしれない。アブラモビッチ氏の在任期間中にチェルシーの資金援助に役立った資金の一部は、この計画に関与した企業にまで遡ることができるとされている。しかしアブラモビッチ氏の弁護士は、元ブルーズのオーナーは「常に独立した専門家から税務および法律に関するアドバイスを受けていた」とし「そのアドバイスに従って行動していた」と述べている。
アブラモビッチ氏は2003年にチェルシーを買収した。同氏のオーナーシップの下、クラブは移籍市場に多額の資金を投じ、選手獲得に20億ポンド以上を投じた。ロシアのオリガルヒの財政的支援により、チェルシーはヨーロッパのビッグクラブに変貌し、プレミアリーグ5回、FAカップ5回、リーグカップ3回、チャンピオンズリーグ2回、ヨーロッパリーグ2回を含む21の主要なトロフィー獲得に貢献した。しかし、ロシアのウクライナ侵攻を受けてアブラモビッチ氏のスタンフォード・ブリッジでの時間は2022年に終わりを告げた。英国政府は、ウラジミール・プーチン政権とのつながりの疑いでアブラモビッチに制裁を課し、事実上、クラブの売却を余儀なくされた。

チェルシー売却後、アブラモビッチ氏は英国を訪問しておらず、現在はイスタンブールやテルアビブ、ソチを行き来しているようだ。英政府はこの疑いに関する調査と未払いの税金の回収を求めているという。同氏はチェルシーのサポーターから愛されているため、一刻でも早く不正に関する問題が解決することを祈りたい。

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