選手としては超一流だったが、ジェラードは“名監督”になれないのか 悩めるイングランド人監督は2部リーグで腕を磨くべし

アル・イテファクで結果を出せなかったジェラード photo/Getty Images

ランパード、キャリック、クレヴァリーらはイングランド2部で奮闘中

名選手が名監督になるとは限らない。リヴァプールサポーターの中には、いつかスティーブン・ジェラードにリヴァプールの監督をやってほしいと考えていた人も多いはずだ。

しかし、ジェラードの指導者キャリアは迷走中だ。スコットランドのレンジャーズでは成功を収めたが、その後のアストン・ヴィラ、サウジアラビアのアル・イテファクでは結果を残せていない。先日にはアル・イテファクの監督職を離れたが、その手腕には疑問もある。

英『Daily Mirror』は、イングランド代表で一緒に戦ったフランク・ランパードのように、イングランド2部から再出発すべきとメッセージを送っている。

イングランドサッカー界にとっての課題が指導者の育成で、自国のプレミアリーグは外国人監督に頼っているクラブばかりだ。現状プレミアで指揮官を任せたいイングランド人監督は限られており、イングランドでは監督が育っていない。

そんなイングランド人監督たちにとって腕を磨く場となっているのが2部のプレミア・チャンピオンシップだ。ここではランパードがコヴェントリー、マイケル・キャリックがミドルズブラ、スコット・パーカーがバーンリー、リアム・マニングがブリストル・シティ、ルーク・ウィリアムズがスウォンジー、トム・クレヴァリーがワトフォードといったように、イングランドの青年指揮官たちが腕を磨いている。

現状ジェラードがプレミアの強豪で指揮を執るのは現実的ではなく、古巣リヴァプールもアルネ・スロットの下で絶好調だ。ユルゲン・クロップ退任時にジェラードの名前も浮上したが、スロットを選んだリヴァプールは大正解だ。ジェラードはまだまだ経験を積む必要があり、ひとまずイングランド人監督は2部で結果を残すしかない。そこで昇格を勝ち取り、評価を上げた先に初めてプレミアでの指揮が見えてくる。

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