哲学貫くポステコグルーは指揮官として“頑固”すぎるのか プレミア15位でも変わらぬスパーズのスタイル「別の監督ならもっと現実的な戦略を取る」

トッテナムを指揮するポステコグルー photo/Getty Images

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フィットした時は魅力的なサッカーになるが……

現在プレミアリーグで15位に沈むトッテナム。この順位では、指揮官アンジェ・ポステコグルーへの批判は避けられないだろう。

ポステコグルーで問題視されているのは、自身の哲学を貫きすぎるところだ。悪く言えば頑固であり、適応性に欠ける。現在のトッテナムでは負傷者も多く出ているが、それでもポステコグルーはスタイルを変えようとしない。

『Forbes』はポステコグルーの頑固すぎるところがチームの状態を悪くしているのではないかと問題視しており、ポステコグルーのマネジメントは意見が分かれるだろう。
「ポステコグルーのエネルギッシュすぎるアプローチがチームの状態を悪化させていると主張する者もいる。トッテナムは守備が極めて脆弱で、別の監督ならばもっと現実的な戦略を取るはずだ。一般的に負傷者が復帰するまでは、守備を固めたところからカウンターアタックをベースに戦うのではないか。しかし、ポステコグルーに変化はない。それがポステコグルー最大の強みであると同時に、弱点でもある。それがトッテナムの問題をさらに悪化させているのではないか」

「現在のトッテナムはEFL杯で準決勝に進み、ヨーロッパリーグでも優勝候補の1つだ。何かトロフィーを獲得できれば、今季の評価は一変する。それでも週末のブレントフォード戦を落とせば、ポステコグルーへのプレッシャーは増し、チームは降格危機だ。クラブ側は依然としてポステコグルーを信頼しているかもしれないが、現在の調子が続けば限界点は必ずくる。ポステコグルーには適応する以外に選択肢はないはずだ」

ポステコグルーのスタイルはフィットすれば爆発的な破壊力を見せるが、今の戦い方を負傷者が出ているトッテナムで継続するのは正しい判断なのだろうか。本来は格下である相手にあっさりと負けてしまうケースも多く、もう少し守備的に戦うのも悪くないはずだ。

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