29試合終了時点で僅か“9失点” イングランド2部で奮闘するトラフォードこそイングランド代表の守護神候補か

バーンリーのゴールを守るトラフォード photo/Getty Images

2部で順調に成長中

前節のプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)にて、日本代表MF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッドはバーンリーと対戦し、スコアレスドローに終わった。

スコアレスドローは物足りない結果かもしれないが、これは試合前からある程度予想された結果でもあった。というのも、リーズとバーンリーは現在のプレミア・チャンピオンシップで最少失点1位と2位のチームだからだ。

リーグ戦で首位を走るリーズはここまでリーグで2番目に少ない19失点にまとめており、一方3位につけるバーンリーは29試合消化時点で失点が僅か9点と驚くべき堅守を誇る。

そのバーンリーで不動の守護神となっているのが22歳のイングランド人GKジェイムズ・トラフォードである。2023年からバーンリーでプレイするトラフォードは昨季プレミアリーグで苦しい1年を過ごした。今季はプレミア・チャンピオンシップでの戦いとなっているが、ここまで19回のクリーンシートを記録。複数失点を喫した試合が1つもないという驚異的なシーズンを過ごしている。

トラフォードは世代別イングランド代表でも常連だった選手で、GKはイングランドにとって課題のポジションだ。ガレス・サウスゲイト前体制ではエヴァートンのジョーダン・ピックフォードが長らく守護神を任されてきたが、黄金世代と言われる中盤から前線に比べるとピックフォードはワールドクラスのGKとは言い難いところもある。

22歳と若いトラフォードがバーンリーでのプレイから自信を掴み、A代表に入っていく存在となれば面白い。トラフォードだけの功績ではないが、今季のバーンリーは1試合平均9.4本のシュートを浴びている。これはリーグで2番目の少なさで、被シュート本数だけで見ればリーズの方が6.3本と少ないのだ。それでも失点数はバーンリーの方が10点少なくなっており、トラフォードをはじめとする最終ラインの働きは見事と言える。

バーンリーの場合は攻撃面に課題があり、9失点に抑えながらもリーグ順位は3位だ。プレミア昇格へもう少しの頑張りが必要だが、1シーズンでプレミアに戻れるだろうか。トラフォードにとってもプレミアでの経験は重要で、来季はプレミアで戦ってほしいGKだ。

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