小野伸二、V・ペルシーらがいた2002年の“オランダ対決”は熱かった CLで見たかったPSVとフェイエノールトの戦い

フェイエノールト時代の小野伸二 photo/Getty Images

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UEFA杯での対決に再びスポット当たる

結果的に実現はしなかったが、今季のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレイオフではフェイエノールトとPSVによるオランダ同士の対決が実現する可能性があった。

PSVはリーグフェーズで14位、フェイエノールトは19位に入っており、31日に行われた抽選会ではオランダ対決が実現するかに国内の注目が集まった。

抽選の結果、フェイエノールトはミランと、PSVはユヴェントスと対戦することが決定。これも面白いカードではあるが、オランダのサッカーファンの中には同国対決を待っていた人も少なくないだろう。
オランダ『Voetbal Primeur』が振り返ったのは、2001-02シーズンのUEFA杯(現ヨーロッパリーグ)の準々決勝で実現したフェイエノールト対PSVの一戦だ。

このシーズンといえば、フェイエノールトがUEFA杯を制覇した時だ。当時のフェイエノールトにはFWピエール・ファン・ホーイドンク、ロビン・ファン・ペルシー、ヨン・ダール・トマソンらタレントがおり、そして中盤には元日本代表MF小野伸二がいた。

今ではCLやELを戦う日本人選手も当たり前となってきたが、当時は欧州カップ戦の決勝トーナメントで日本人選手が戦っているのは特別なことだった。しかも小野はフェイエノールトの絶対戦力であり、当時のPSVとのゲームでも1stレグ、2ndレグともにフル出場している。

一方のPSVにもMFマルク・ファン・ボメル、FWマテヤ・ケジュマンらタレントが揃っており、オランダ国内においても特別な2試合だった。ゲームは1stレグ、2ndレグともに1-1のドローとなり、PK戦で決着がついている。このPK戦では小野が1人目のキッカーを担当。フェイエノールトは全員が成功したのに対し、PSVは3人目のギオルギ・ガクホゼが失敗し、フェイエノールトがベスト4へ進んでいる。

これはUEFA杯(現EL)の対決ではあるものの、今季のCLで両者の対決をもう一度見たいと考えたオランダのサッカーファンも少なくないだろう。一方のミランVSユヴェントスのイタリア対決を見たいと思った人もいるかもしれない。

最終的に同国対決は回避されたため、フェイエノールトとPSVが揃ってベスト16に進むシナリオもある。フェイエノールトでは日本代表FW上田綺世が奮闘中だが、再びフェイエノールトに日本人選手が夢を見せる時はくるか。

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