プレミアリーグ第24節の注目カードの1つであるボーンマスとリヴァプールの一戦。
最大の注目ポイントは現在絶好調のボーンマスが首位リヴァプールを相手にも勝利できるかどうかという点だ。リヴァプールは現在1試合未消化のなか、16勝5分1敗で首位を独走中。
一方のボーンマスはリーグ戦直近11試合負けなし。直近2試合はニューカッスル(4-1)とノッティンガム・フォレスト(5-0)と好調なチームに大勝を飾っている。順位は23試合を終えて7位だが、4位マンチェスター・シティとは1ポイントしか離れておらず、リヴァプールをも倒せればCL出場権獲得への期待もより高まる。
ボーンマスは前節のフォレスト戦と同じメンバー、そしてCLで主力を大量に休ませたリヴァプールはサラーらがスタメンに戻り、遠藤航はベンチスタートに。フェデリコ・キエーザはベンチ外となった。
開始早々から火花を散らす両者。最初にチャンスを作ったのはボーンマスだ。右サイドからのクロスを最後はジャスティン・クライファートがシュートを放つも、これはアリソンがセーブ。リヴァプール相手もにも引かず、アグレッシブな戦いを見せるボーンマスが序盤は攻勢に出る。
20分には左サイドのアントワーヌ・セメンヨが個人技から強烈なシュートを放つが、これはポストに弾かれる。好調ボーンマスが前半立ち上がりはサイド攻撃からリヴァプールゴールに迫る展開に。
一方のリヴァプールは22分ピッチ中央でボールを受けたコーディ・ガクポから抜け出したドミニク・ショボスライに決定機が訪れるが、シュートはGK正面に。リヴァプールはガクポ、ショボスライ、サラーの3人で速い攻撃からボーンマスゴールに迫る。
すると、27分、裏に抜け出したガクポがルイス・クックにPA内で倒され、リヴァプールはPKを獲得。これをサラーが落ち着いて決め、アウェイのリヴァプールが先制に成功する。
36分には左サイドのセメンヨとミロシュ・ケルケズの連携からクロスを受けたデイヴィッド・ブルックスがネットを揺らし、ボーンマスが同点に追いついたかと思われたが、これはケルケズのオフサイドを取られ無効に。ゴールとはならなかったが、ボーンマスの左サイドはリヴァプールにとって脅威に。
キックオフ直後からテンションの高い入りとなったこの試合は、サラーのゴールでリヴァプールが1点のリードで前半を折り返す。
両者交代なしで迎えた後半、最初の決定機はボーンマスに。ライアン・クリスティーから絶妙なパスを受けたセメンヨがGKと一対一を迎えるが、アリソンがビッグセーブを見せリヴァプールのピンチを救う。
そんななか、先にリヴァプールが交代カードを切る。60分、1枚イエローカードをもらっていたアレクシス・マクアリスターに代えてカーティス・ジョーンズを投入し、中盤にフレッシュな選手を入れる。
1点を追いかけるボーンマスは65分にブルックスに代えてマーカス・タヴァーニアーを投入し、攻勢を強める。その直後の67分リヴァプールにアクシデント。トレント・アレクサンダー・アーノルドが負傷。ピッチに座り込み、コナー・ブラッドリーとの交代を余儀なくされる。また同じタイミングでガクポに代えてダルウィン・ヌニェスをリヴァプールはピッチに送り出した。
70分、再びボーンマスに決定機が。カットインからタヴァーニアーが放った強烈なシュートがポストを叩くと、そのこぼれ球にクライファートが反応したが、シュートミス。得点確実かと思われた決定機を逃してしまった。
ボーンマスに押し込まれていたリヴァプールだったが、74分カウンターからカーティスのパスを受けたサラーが得意の角度から狙い澄ましたコントロールシュート。ケパも一歩も動けないシュートは美しい弧を描いてネットに突き刺さり、リヴァプールにとっては大きな追加点に。
2点を追いかけるボーンマスはダニエル・ジェビソンを投入し、まずは1点を狙いに行く。82分にはセメンヨがカットインから強烈なシュートを放つが、枠を捉えることができず、1点が遠い。
リヴァプールは87分、2ゴールのサラーに代えて遠藤航を投入し、試合を終わらせにかかる。90分を通してボーンマスも再三決定機を作ったが、最後までリヴァプールの牙城を崩せず。一方のリヴァプールは苦戦しながらも限られたチャンスをしっかりと沈め、大きな勝ち点3を獲得した。
ボーンマス0-2 リヴァプール
ボーンマス得点者
リヴァプール得点者
モハメド・サラー(PK:30分、74分)