シティのYouTube再生数は900%増 フサノフ加入でウズベキスタンから多くの新規ファンを獲得

チェルシー戦でシティデビューを飾ったフサノフ photo/Getty Images

チェルシー戦でデビューを飾ったフサノフ

今冬の移籍市場でオマル・マルムシュ、ヴィトール・レイスとともにマンチェスター・シティに加わったアブドゥコディル・フサノフ。RCランスからやってきた20歳のCBで、プレミアリーグ史上初のウズベキスタン人選手となった。

そんなフサノフはすでにチェルシー戦でシティデビュー&プレミアリーグデビューを飾っているが、最初の5分間は彼にとってまさに悪夢のような出来事だった。バックパスのミスで相手に得点を献上すると、その直後のプレイでイエローカードをもらってしまったのだ。それでもその後は味方のサポートもあって徐々に冷静さを取り戻し、後半ジョン・ストーンズとの交代でベンチに下がっている。

難しい初戦を乗り切ったフサノフだが、『Manchester Evening News』によると、初のイングランド挑戦にはひるむどころか楽しんでいるという。

フサノフは昨季の終盤から多くのクラブから関心を寄せられていたが、本人はプレミアリーグ行きを強く希望しており、数カ月前から英語の勉強を始めていたようだ。英語力に関しては、まだまだ勉強が必要なレベルではあるものの、彼の向上心の高さは評価されるべきものだといえる。

また、同メディアによると、フサノフ加入後シティのYouTubeチャンネルにおける再生数が900%もアップしたという。過去2週間ではウズベキスタンからの視聴が最も多く、ホスピタリティパッケージの購入数も増加している様子。これを受けて同メディアは「現在シティは3000万人(ウズベキスタンの人口は約3600万人)の新規ファンを掴んだ」とフサノフ加入における影響力の大きさに言及している。

ウズベキスタンのサッカー専門家であるコナー・バウワーズ氏は、フサノフを「ミニ黄金世代の1人」と呼んでいる。ウズベキスタンは育成に力を入れており、2024年5月に行われたU-23アジアカップの決勝は日本対ウズベキスタンの一戦だった。そのアンダー世代から逸材がA代表入りを果たしており、フサノフとCSKAモスクワでプレイするアボスベク・ファイズラエフはその筆頭だという。両者はU-20アジアカップ優勝を経験しており、フサノフはシティへのステップアップを掴んでいる。ファイズラエフも来夏にはフランス、もしくはスペインへの移籍が噂されているようで、今後のウズベキスタンは注目すべきアジアのライバルといえるだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.301 好調クラブ戦術解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ