プレミアリーグ第24節でホームにクリスタル・パレスを迎えたマンチェスター・ユナイテッド。前節のフラム戦で劇的勝利を果たしたユナイテッドはELも合わせると現在公式戦3連勝中。ルベン・アモリム新体制の下、少しずつ調子を上げつつあるも、リーグ戦は現在12位とここからさらに順位を上げていく必要がある。
一方のパレスは現在プレミアリーグ13位。前節はブレントフォードに1-2で敗戦したが、ユナイテッドとの勝ち点差は2ポイントで、勝てば順位を上げることができる。
ユナイテッドはこの日、ホイルンドやザークツィーをベンチに置き、最前線にメイヌーを起用。一方のパレスは負傷のエゼをベンチにおき、2列目で鎌田大地がスタメンに名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはユナイテッド。5分にディアロがピッチ中央でパスを受けると、メイヌーへパス。メイヌーが右足を振り抜くもポストに阻まれ、惜しくもゴールならず。メイヌーはゼロトップのような形で、ディアロ、ガルナチョと前線3人は流動的に動く。
パレスは9分、左サイドのミッチェルのクロスを逆サイドのムニョスがヘディングで合わせるが、これは枠外に外れる。パレスは積極的なプレスからユナイテッドのビルドアップのミスを誘い、ショートカウンターを仕掛ける序盤に。
20分、サールのパスに抜け出した鎌田がミッチェルへ落とすとシュート性のクロスを上げるが、押し込むことはできず。マテタ、鎌田、サールの3人を中心にパレスはユナイテッドゴールに迫る。
前線に高さのあるストライカーがこの試合ではいないユナイテッドは細かいパス回しからPA内への侵入を計ろうとするも、なかなか攻撃の形が作れない時間が続く。
38分にはレルマのスルーパスにマテタが抜け出し、GKと一対一の決定機を迎えるも、オナナがうまくコースを消し、シュートは枠外に。ユナイテッドはビルドアップを狙われ、メイヌーもロングボールを収めるタイプではないこともあり、パレスのハイプレスに苦しめられる。
ビルドアップの出口がないユナイテッドにハイプレスで仕掛け、パレスがチャンスを作った前半に。しかしネットを揺らすまでには至らず、スコアレスドローで後半へ。
後半最初のチャンスはユナイテッドに。50分カウンターからマズラウィがボールを運び、最後は中に走り込んできたブルーノがディアロから受けたパスをダイレクトでシュートを放つが、ここはヘンダーソンがビッグセーブを見せピンチを救う。
勢いに乗るユナイテッドは54分にブルーノのFKをマグワイアが落とすとウガルテがダイレクトボレー。しっかりとミートしたシュートだったが再びヘンダーソンのビッグセーブに阻まれてしまい、先制点とはならず。
ユナイテッドペースになっていた60分、パレスが動く。鎌田に代えて出場が危ぶまれていたエースのエゼを投入する。
63分ついに試合が動く。エゼのFKをラクロワがヘディングで合わせると、一度はクロスバーに弾かれるもこれをマテタが詰め、パレスが先制に成功。途中交代のエゼがいきなり仕事し、貴重なゴールを生み出した。
1点を追いかけるユナイテッドも69分に動く。メイヌー、マズラウィに代えてザークツィーとホイルンドを投入。前への圧力を高める。しかし75分にユナイテッドにアクシデント。裏に抜け出したサールとの競り合いでリサンドロ・マルティネスが負傷。デ・リフトとの交代を余儀なくされる事態に。
点が必要なユナイテッドは右サイドのディアロを中心にパレスゴールに迫ろうとするが、最後の部分での精度を欠く。そんななか、86分にはウガルテに代えてエリクセンを投入し、攻撃のピースを増やす。
一方のパレスはミッチェルとヒューズに代え、クラインとアダム・ウォートンを投入し、試合を締めにかかる。すると、88分サールのパスにムニョスが抜け出すと、最後はマテタがトドメのゴールを決め、勝利を大きく手繰り寄せる2点目をマーク。
後半ATは9分。2点が必要なユナイテッドは積極的に前に仕掛けるも5バックを敷くパレスの堅い守備陣を前に最後までゴールは奪えず。ユナイテッドはメイヌーの偽9番起用ははまらず、攻め手を欠く試合に。一方のパレスは堅い守備からのハイプレイスで相手を脅かし、ストライカーがしっかり仕事をこなした。
マンチェスター・ユナイテッド 0-2 クリスタル・パレス
マンチェスター・ユナイテッド得点者
クリスタル・パレス得点者
ジャン・フィリップ・マテタ（64分、88分）
