支出は2023年のチェルシーに次ぐ歴代2番目の数字 シティは4選手獲得で312億円を市場に費やす

移籍市場最終日にマンチェスター・シティに加わったニコ・ゴンザレス photo/Getty Images

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即戦力を補強した

今季不調に苦しむマンチェスター・シティがポルトからMFニコ・ゴンザレスを獲得したと発表した。契約期間は2029年6月までの4年半で、移籍金は6000万ユーロ、日本円にして約96億円になるとみられている。

ペップ・グアルディオラ監督就任以降、多くの大型補強を行なってきたシティだが、冬にこれほど動いたのは初めてだ。17-18シーズンにはアスレティック・ビルバオのアイメリック・ラポルトに6500万ユーロの移籍金をかけたが、獲得したのはスペイン代表DFだけだった。

一方で今冬はフランクフルトからFWオマル・マルムシュ、パルメイラスからMFヴィトール・レイス、RCランスからMFアヴドゥコディル・フサノフ、ポルトからニコを獲得し、移籍金は計2億1200万ユーロ、日本円にして約312億円にまで上る(金額は『Transfermarkt』より)。
『BBC』によると、冬の移籍市場で最も支出が多かったのは2023年冬のチェルシーで、シティはその次となる2番目の支出を記録したようだ。

なぜこれほどまでに冬の移籍市場で慎重だったシティが大きな動きを見せたのだろうか。

『Manchester Evening News』によると、シティは今シーズン終了後の夏の移籍市場で世代交代を進める大型補強を考えていたようだ。しかし、今季前半戦の負傷者続出、さらにはクラブW杯のフォーマット変更による過密日程の激化を考慮し、世代交代を進めるタイミングを早めたといわれている。

冬の移籍市場ということもあり、アタランタのMFエデルソンとユヴェントスのDFアンドレア・カンビアーソを獲得することはできなかった。両クラブともに1月というシーズン真っ只中に主力を放出することに消極的で、これが冬のマーケットの難しさといえる。

それでもシティはチームの主軸であるアーリング・ハーランドとロドリをサポートできる2選手を獲得しており、さらにはCBを強化することに成功した。少数精鋭だった選手層は厚くなっており、後半戦での巻き返しに期待したい。

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