アーセナル戦大敗は「偉大なシティ帝国の終焉」 シティが支配した時代はもう終わりなのか

ペップ・シティの時代の終わりは近いのか Photo/Getty Images

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優勝戦線からも脱落か

プレミアリーグ第24節でアーセナルに1-5の大敗を喫した王者マンチェスター・シティ。首位リヴァプールよりも1試合多く消化した状態で勝ち点15の差が生まれてしまい、実質的に優勝争いからは脱落したと見る向きも多い。

1月に入ってからは複数得点の圧勝劇も多く、調子を取り戻したかに思えたシティ。しかしアーセナルに対しては脆弱性を露呈してしまい大敗を喫した。以前はアーセナルに対し12連勝したこともありお得意様だったはずなのだが、ペップ・グアルディオラは弟子ともいえる存在のミケル・アルテタに完全に打ち負かされてしまった。

英『Guardian』は「偉大な帝国の終焉を示した」と見出しを打ち、シティの時代は終わりかけていると報じている。
「これで終わりか? 今季だけでなく、グアルディオラ・プロジェクト全体が? シティが圧倒的な強さを見せ優位に立ってきたこと、そしてグアルディオラが過去15年間のサッカーの戦術的方向性を形づくる上でもっとも重要な人物であることは明らかであるため、これを終わりと呼ぶのは気が進まない。本当に終わってしまうのか? これで終わりなのか? カラバオカップでのトッテナム戦の敗北、ナンセンスな1カ月、そして、ドカン! これで終わりなのか?」

今のシティはビルドアップのミスも目立ち、驚くほど脆弱に見える。同紙は66-67シーズンの最終盤に崩壊したインテルを例に挙げ、一度失われたオーラが再び確立されることはめったにないと指摘している。今季シティが強さを示すためにチャンピオンズリーグに勝ち残るというチャンスが残ってはいるが、プレイオフの対戦相手にレアル・マドリードを引いてしまい、厳しい状況に立たされている。

積極的な冬の補強も、期待感というよりもむしろ焦りを強く感じさせるものだったのではないか。レアル戦のあとはリヴァプール、トッテナム、ノッティンガム・フォレストとの試合が待っており、ここで崩れてしまえば来季のCL権獲得すら危うくなってくる。圧倒的な強さでプレミアを支配したシティの時代は、本当に終わってしまうのだろうか。




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