ドイツ3部、オーストリアでプレイしてきた男が掴んだプレミアリーグ挑戦 ウェストハムで一歩を踏み出したスコットランドの大型MFがいる

ウェストハムでプレイするアーヴィング photo/Getty Images

先日のチェルシー戦では先発入り

1月8日よりウェストハムの指揮官に就任したグレアム・ポッターは、4日に行われたプレミアリーグ第24節のチェルシー戦で190cmのスコットランド人MFアンドリュー・アーヴィングを先発に抜擢した。

アーヴィングはスコットランド・ハーツのアカデミーで育ってきた大型セントラルMFだが、世界的には無名な選手と言えるだろう。ウェストハムに加入したのは昨夏のことだが、ウェストハムのサポーターも知らなかったはずだ。

アーヴィングがプロデビューを飾ったのは2017年のことだが、その時はスコットランド4部相当となるリーグ2に所属していたベリック・レンジャーズでプレイしていた。アーヴィングはハーツからベリック・レンジャーズ、フォルカークとレンタル移籍を続けてきた苦労人だ。

2021年にはドイツ3部のドリッテ・リーガに所属していたテュルクギュジュ・ミュンヘンにフリーで移籍しており、当然この移籍も全く話題にはならなかった。

その後オーストリアのSKオーストリア・クラーゲンフルトに移籍すると、昨季リーグ戦で9ゴールと活躍。このパフォーマンスにウェストハムが注目し、プレミアの舞台で戦うことになった。

ここまで先発の機会はなかったが、4日のチェルシー戦で初めてスタメンに入った。スコットランド4部、ドイツ3部と渡り歩き、プレミアリーグで先発のチャンスを掴んだのだ。アーヴィングはまだ24歳と若い選手ではあるが、このようにキャリアが動くとは予想していなかったのではないか。

今回のチェルシー戦は1-2で敗れたが、サポーターの反応は上々だ。SNSでは「アーヴィングを迎えられて嬉しい。胸を張れ、努力は報われる」、「彼のプレミア初先発が嬉しい。プレミア初ゴールを決める日もそう遠くないだろう」と称賛する声が寄せられている。

『Daily Record』によると、チームメイトのジャロッド・ボーウェンも「アンディは信じられないほどハードワークしてきたし、忍耐強くトレーニングしてきた。彼とは本当に上手くやれているし、出番はいつかやってくるぞと言っていたんだ」と頑張りを称えている。

アーヴィングにとっても大きすぎる一歩であり、チェルシー相手に77分間プレイできたことは自信になったはずだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.301 好調クラブ戦術解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ