オランダの名門・アヤックスの“人材育成力”が落ちてきた? 同国のレジェンドは「アカデミーから優れた人材がほとんど出てきていない」

近年は苦戦も目立つアヤックス photo/Getty Images

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昨季はエールディヴィジ5位と落ち込んだ

オランダの名門アヤックスといえば、アカデミーでの育成力に定評があった。同じ国内の名門PSVも同様で、両クラブから次々と欧州5大リーグへ羽ばたくタレントが出てきた。

ただ、その育成の質が落ちていると指摘する声もある。特に疑問視されているのがアヤックスだ。

フェイエノールトやPSV、その後ミランなどで活躍したオランダのレジェンド選手であるルート・フリット氏もアヤックスの育成力に疑問を抱いており、良い選手が出てきていないと嘆く。
「まず現監督ファリオーリの仕事を称賛したい。オランダのサッカーには強いアヤックスが必要なんだ。何よりの衝撃は、アカデミーから優れた人材がほとんど出てきていないことだ。長い間出てきていない。テン・ハーグの時も強かったが、選手たちのほとんどは外部から獲得された選手たちだった。しかも、その選手たちは数年後に移籍したトップクラブで満足に活躍できなかった。つまり、当時の彼らもそれほど優れていたわけではないんだ。あの有名だったアカデミーはどこへいったのか」(『Voetbal Primeur』より)。

現在アヤックスはエールディヴィジで2位につけており、2ポイント差で王者PSVに何とか食らいついている。しかし昨季は大きく出遅れて5位フィニッシュとなるなど、テン・ハーグ退任後は苦戦も目立つ。

今のチームでは18歳のオランダ代表DFヨレル・ハト、22歳のMFケネス・テイラー、やや伸び悩んでいる感もある23歳FWブライアン・ブロビーといった選手が同クラブのアカデミー出身者だ。この中ではハトの評価が高いが、昔と比べれば育成力は物足りないか。

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