ロドリの代役ではなく、ロドリと共存できる選手 マンチェスター・シティがニコ・ゴンザレスを獲得した理由

マンチェスター・シティに加入したニコ・ゴンザレス photo/Getty Images

続きを見る

バルセロナの下部組織出身だ

ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティは冬の移籍市場最終日にポルトからMFニコ・ゴンザレスを獲得した。移籍金は6000万ユーロ、日本円にして約96億円となり、背番号は14に決定した。

シティはシーズン序盤にチームの中心人物であるロドリを負傷で欠いている。その後はマテオ・コヴァチッチがアンカーを務めているものの、前任者と比較すると物足りない点は多く、ニコの獲得はそんな中盤を強化するためのものだと予想できる。

しかし『The Athletic』によると、ニコはロドリの完璧な代役ではなくロドリと共存できる選手として獲得されたようだ。
ニコはポルト時代ダブルボランチの一角としてプレイしており、シティは彼をインサイドハーフ、アンカーの2つのポジションをこなせる選手として獲得したという。

そのためロドリが健在であれば彼の横に並んでハードワークし、ロドリ不在であればアンカーまで下がってプレイするのだろう。

ニコは今季のシティの中盤に足りていない強度を担保できる選手だ。ポルトでのボール奪取数(73)、タックル数(34)、空中戦勝利数(68)はどれもトップの数字で、今季苦手としているセカンドボールの回収で活躍に期待できる。

もちろんボールを持てば正確なパスで攻撃を組み立てることができ、推進力のあるドリブルも備えている。まさに理想的な中盤戦士といえる。

しかし、近年のシティはMFの新戦力を獲得したとしても上手く選手の能力を引き出せなかった過去がある。それがカルヴィン・フィリップスとマテウス・ヌネスだ。フィリップスはロドリの代役、そして共存できる選手として獲得されたがシティでプレイした時間はわずかで、現在はイプスウィッチにレンタルで出されている。

中盤の獲得候補としてエデルソンのアタランタを挙げていたシティだが、1月に獲得できないとわかるとニコにターゲットを変えている。プロフィールでいえば前述したようにシティにマッチしたMFといえるが、今後どのような活躍を披露するのだろうか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.301 好調クラブ戦術解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ