スロット・リヴァプールの心臓は“プレミア屈指のMF”へ 成長止まらぬグラフェンベルフをクラブOBらが絶賛 「彼はパトリック・ヴィエラを彷彿とさせる」

今季のグラフェンベルフは欠かせない存在に photo/Getty Images

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今シーズン大きく飛躍

アルネ・スロット新監督が率いる今シーズンのリヴァプールはイングランド国内だけではなく、欧州のコンペティションでも圧巻の強さを見せつけている。

6日に行われたトッテナムとのカラバオカップ準決勝2ndレグで4-0の勝利を果たし、逆転で決勝進出を決めたリヴァプール。試合を経るごとにスロット・リヴァプールのタイトルへの期待は高まっているが、そんなチームで抜群の存在感を見せているのがオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフだ。

昨シーズンよりリヴァプールに加わった同選手は、1年目は公式戦39試合に出場し、4ゴール2アシストを記録していたが、プレイ時間は1848分。バックアッパーという立ち位置だったが、スロット体制で立場は激変。6番のポジションでその地位を絶対的なものにしており、今シーズンはここまで公式戦32試合に出場し2アシスト。プレイ時間も2754分とスロット・リヴァプールの心臓として評価を大きく上げている。
そんなグラフェンベルフには多くの称賛の声が集まっているが、リヴァプールOBからの評価も高い。レジェンドであるジェイミー・キャラガー氏は英『Sky Sports』にて、プレミアリーグ史上最高のMFの1人とされるパトリック・ヴィエラ氏の名前を出し、グラフェンベルフを称賛した。

「グラフェンベルフが加入した時、彼らは彼を高く評価していたので、とても興味深い。バイエルンが彼を手放した理由は、彼らが異なるシステムを採用していたからだ。リヴァプールは4-3-3でプレイしていたが、彼はどちらかというと攻撃的ミッドフィルダーで、長い脚を生かして走り回っていた」

「リヴァプールが6番のポジションに起用する選手を試していたとき、彼らのグラフェンベルフを起用するアイデアに完全に確信が持てなかった。彼はより攻撃的だった。私はとても興味を持ったが、それがうまくいくとは思えなかった。彼に贈れる最高の賛辞は、彼が年間最優秀選手候補になるだろうということだ。彼はパトリック・ヴィエラを彷彿とさせる。長い脚で中盤を駆け抜ける。彼は、まさに衝撃的だった」

また同じくリヴァプールOBであるジェイミー・レドナップ氏も今シーズン成長止まらぬグラフェンベルフへの称賛を惜しまない人物の1人である。

「これは名采配だ。もしスビメンディを獲得していたら、結果は違っていたかもしれない。グラフェンベルフは今シーズン、中盤の絶対的な主軸となっている。ターンは彼のトレードマークになっているし、とてもパワフルだ。何でもできる。彼と対戦するのは嫌だっただろう。彼は人々を軽々と追い越していく。監督は称賛されるべきだ。彼を信じてそのポジションに据えたことで、リヴァプールははるかに良くなった」

またアーセナルOBであるマーティン・キーオン氏は以前、スロット・リヴァプールで最も重要な選手としてオランダ代表MFの名前を挙げており、グラフェンベルフは今シーズン最高のMFの1人と考えられている。

すでに今シーズンの覚醒ぶりから高い評価を得ているグラフェンベルフだが、スロット・リヴァプールがタイトルを獲得できれば、さらに多くの称賛を集めることは間違いないだろう。


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