FA杯4回戦レイトン・オリエント対マンチェスター・シティの一戦が行われた。
シティは新加入のヴィトール・レイス、ニコ・ゴンザレスが先発に選ばれ、同じく新戦力のオマル・マルムシュはベンチ外のアーリング・ハーランドに代わって最前線での起用となった。
キックオフ直後はオリエントがボールを持つ展開に。若いリコ・ルイスとレイスの右サイドを狙って積極的にロングボールを送り込んでくる。
シティのファーストシュートは3分のジャック・グリーリッシュ。得意のキープ力あるドリブルで左サイドから相手のボックスに侵入。右足を振り抜くも、枠を捉えることはできない。
10分、新加入のニコが魅せる。相手を押し込んだタイミングで、ボックス内に浮いたパスを供給。右サイドのサビ―ニョが反応してダイレクトで折り返すも、ゴール前のイルカイ・ギュンドアンはうまく合わせることはできない。
16分、オリエントにスーパーゴールが生まれる。中盤でニコがボールを失うと、そのセカンドボールをジェイミー・ドンリーが、ゴール目掛けてロングシュート。このボールはクロスバーに当たるも、その跳ね返りがシュテファン・オルテガに当たり、オリエントがプレミアリーグ王者から先制点を奪うことに成功した。
ここでシティにアクシデントが発生。オリエントの先制点の場面で相手との接触があったニコがその直後のプレイでピッチに座り込み、試合中断。ペップ・グアルディオラ監督は大事をとってかベルナルド・シウバを投入し、ニコのデビュー戦は前半での途中交代となってしまった。
すると33分、オリエントにもアクシデントが。GKジョシュ・キーリーがピッチに座り込んでしまい、試合は一時的に中断に。それでもキーリーはプレイを続行できるようで、34分に試合が再開された。
前半の終盤はシティがボールを持つ展開に。右サイドはサビ―ニョ、ルイス、ベルナルドの3人、左サイドはグリーリッシュが単独で攻める場面が散見される。
前半アディショナルタイム、マルムシュに決定機。右サイドからサビ―ニョがクロスを上げ、マルムシュが飛び込んで合わせるも、シュートはGKキーリーの正面に飛んでしまい、同点弾は挙げられない。
シティは後半にジョン・ストーンズと新加入のアブドゥコディル・フサノフを投入。レイスとルベン・ディアスがベンチに下がった。
右サイドからの攻撃が目立っていた前半とは一転して後半の立ち上がりは積極的に左サイドのグリーリッシュにボールが集まっている。53分にはそのグリーリッシュを起点に、ベルナルドとの連携でボックス内に侵入するも、シュートは枠を捉えられない。
すると、56分シティに同点弾が生まれる。マルムシュが獲得した左CKのショートパスの流れから、ルイスがボックス外からミドルシュートを放つ。これが味方のフサノフに当たってコースが変わり、ボールはゴール左に吸い込まれた。
72分、逆転を目指すシティはジェイムズ・マカティー、ニコ・オライリーに代えてケビン・デ・ブライネ、フィル・フォーデンを投入した。
79分、そのデ・ブライネが逆転弾を挙げる。味方のパスに反応して背後に抜け出すと、ワンタッチでコースを変え、シティにリードをもたらした
終盤セットプレイの場面ではGKキーリーがシティゴールまで上がって盛り上がる場面もあったが、最後はしっかりとシティがリードを守って白星を勝ち取った。序盤はスーパーゴールを被弾し、新加入ニコの負傷とアクシデントに見舞われたが、途中からピッチに立ったフサノフとデ・ブライネがゴールを決めてペップ監督からの期待に応えたゲームとなった。
[スコア]
レイトン・オリエント 1-2 マンチェスター・シティ
[得点者]
オリエント
OG シュテファン・オルテガ(16)
シティ
アブドゥコディル・フサノフ(56)
ケビン・デ・ブライネ(79)