ミランへ向かったJ・フェリックスはもっと泥臭く戦うべし テクニシャンに求められるハードワーク「足下へ待っているだけでは不十分」

ミランにレンタル移籍したフェリックス photo/Getty Images

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タックル、インターセプトなど守備面の頑張りも必要だ

今冬にチェルシーからミランにレンタル移籍したFWジョアン・フェリックスは、5日に行われたコッパ・イタリア準々決勝のローマ戦でいきなり得点を記録。新天地で良いスタートを切った。

あとはこれを継続できるかどうかだ。フェリックスは10代の頃より才能が評価されてきたが、これまで在籍したアトレティコ・マドリード、チェルシーなどでは思うような結果を残せていない。ミランでのチャレンジはフェリックスにとっても大きな意味を持つ。

リヴァプールなどで活躍したFWルイス・ガルシア氏は、とにかくハードワークすることだとフェリックスに発破をかける。才能だけで戦っていけるほど現代サッカーは甘くなく、フェリックスはもっと泥臭い仕事もこなしていく必要があるのだろう。
「現時点でフェリックスは現代サッカーの根本的な部分を理解していないのだと思う。純粋な才能だけでは、もはや十分ではないのだ。ピッチで見せるクオリティ、テクニックは重要だが、トップレベルで成功するにはそれだけでは足りない。アトレティコ、バルセロナ、チェルシー、ミランなどでプレイするなら、もっと努力しないといけない。ハードワークし、全てのボールを奪いにいき、タックルもインターセプトもこなすことだ。ボールが足下にくることを待っているだけでは不十分だよ。彼が考え方を変えない限り、クラブを転々とするキャリアは今後も続くのではないかと心配している。そして残念なことに、そういう場合は(所属する)チームのレベルが下がっていくものだ」(『Gazzetta dello Sport』より)。

フェリックス最大の魅力は足下のテクニックにあり、ハードワークやデュエルのイメージはあまりないかもしれない。しかし現代サッカーでデュエルの強さは必須事項であり、フェリックスはそうした引き出しを増やしていく必要がありそうだ。

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