新加入選手と既存戦力が早くも融合した広島に軍配! トルガイ&荒木のヘディング弾で神戸とのFUJIFILM SUPER CUP2025を制し、今季最初のタイトルを獲得

広島が神戸を下し、今季初タイトル(画像はイメージ) photo/Getty Images

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高いクオリティを見せた広島

2025シーズンの開幕を告げる戦いである「FUJIFILM SUPER CUP 2025」が8日、国立競技場で開催された。

今年の対戦カードは2024シーズンにJ1リーグと天皇杯を制したヴィッセル神戸とJ1リーグを2位で終えたサンフレッチェ広島に。

神戸は武藤嘉紀や大迫勇也らがベンチスタートとなった一方で齊藤未月が539日ぶりにピッチに帰ってくるなど嬉しいサプライズ。一方の広島は磐田から加入したジャーメイン良と湘南から加入した田中聡が早速スタメン。またクラブの未来を担う18歳の逸材・中島洋太朗も今シーズン最初のタイトルがかかった一戦で抜擢されている。
試合序盤は広島がボールを握る展開に。サイドの幅を使って相手ゴールに迫る広島に対し、神戸はワントップの佐々木のポストプレイを生かしてシンプルな攻撃でゴールを狙う。

11分に試合が動く。右サイドの中野就斗のクロスに合わせたトルガイ・アルスランのヘディングシュートはクロスバーを叩きながらネットに。序盤からボールを握り優位を保っていた広島が幸先よく先制に成功した。

ポジションの優位性をいかす広島のビルドアップを前から捕まえにいくも思うようにボールを奪えない神戸は苦しい時間が続く。

拮抗した時間が続く中、少しずつ攻勢を強める神戸は32分、CKから山川がヘディングでシュートを放つもこれはGK正面に。32分でファーストシュートとなったが、前への圧力を高める神戸がハイプレスからチャンスを伺う。

両WBからのクロスを中心にゴールに迫る広島の攻撃やビルドアップに苦戦する神戸。前半は耐える時間が続いたが、11分の失点のみと最小失点で折り返し、後半の巻き返しを狙う。

神戸は後半から飯野に代えて汰木康也を投入し、まずは同点ゴールを狙いにいく。最初の決定機は神戸に。佐々木のポストプレイから汰木がチャンスを作ると、最後は冨永虹七が狙うもGK大迫のビッグセーブもあり、惜しくもゴールならず。途中出場の汰木が早速決定機を作り出した。

同点ゴールを狙う神戸は一気に3枚替え。後半18分に大迫、武藤、酒井高徳を投入し、前への圧力を高める。

一方の広島は前半と変わらずボールを保持しながら神戸ゴールに迫ると後半22分PA付近でFKを獲得。さらに広島はこのタイミングで川辺駿と菅大輝を投入し、流れを変えようと試みる。FKのキッカーは中島が務めるが、これは神戸の高い壁に阻まれる。

しかし、この流れで獲得したCKから広島が追加点を。新加入の菅の高いボールを荒木隼人がヘディングで叩き込み、広島が待望の追加点をマーク。

2点を追いかけることになった神戸は途中出場の大迫、武藤、汰木の3トップを中心に広島ゴールに迫るも、決定機を作り出すまでには至らず。

後半30分、広島に再び動きが。先制ゴールを決めたトルガイに代えて明治大学から加入したルーキーの中村草太を投入する。

まずは1点を返したい神戸だが、前線にいい形でボールが入らず、広島の守備に苦戦し、思うように攻撃させてもらえない時間が続く。

一方の広島は3バックを中心に大迫、武藤に仕事をさせず、選手が代わってもサイド攻撃を中心に優位に試合を進めながら試合は終盤へ。

後半45分には裏に抜け出した大迫が見事なキックフェイントからゴールネットを揺らすが、これはオフサイドとなり、惜しくもゴールならず。

新戦力と既存戦力が新シーズン一発目から高いクオリティを見せた広島が、2024シーズン2冠を達成した神戸を見事撃破し、今シーズン最初のタイトルを獲得した。

ヴィッセル神戸 0 - 2 サンフレッチェ広島

ヴィッセル神戸得点者

サンフレッチェ広島得点者
トルガイ・アルスラン(11分)
荒木隼人(70分)


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