「マグワイアのゴールは認められるべきではなかった」 FA杯4回戦でVARが導入されていない理由

チームを勝利に導いたハリー・マグワイア photo/Getty Images

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審判団も慣れない中でのゲームとなった

現在イングランド各地でFA杯4回戦が行われており、レイトン・オリエント対マンチェスター・シティの一戦ではジャイアントキリング達成かと思われたが、後半にシティが盛り返し、5回戦進出を決めている。

そんなFA杯4回戦では、VARが導入されておらず、各地で疑惑の判定が続出している。前述のレイトン・オリエント対シティの一戦ではオマル・マルムシュが倒されたにもかかわらず、シティにPKは与えられなかった。これに対し、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後に不満を漏らしている。

別の会場で行われたマンチェスター・ユナイテッド対レスターの一戦では、赤い悪魔がVAR不在の恩恵を得ている。それが決勝点となったハリー・マグワイアのゴールだ。リプレイではマグワイアがオフサイドラインから出ていることが確認できたが、審判団はそれをオフサイドにすることはできず、ユナイテッドが次のステージに駒を進めている。指揮官であるルベン・アモリム監督は劇的な決勝点は認められるべきではなかったと試合後に語っている。
では、なぜVARが導入されていないのか。『BBC』によると「大会の同じステージに参加するすべてのクラブに一貫したアプローチを行うため」だという。これはインフラと運用コストが大きく関係しており、用意できないスタジアムが出てきてしまうからだ。

とはいえ、次の5回戦からはVARが導入されるようで、各地でミスが続出するようなことは起きないと予想できる。

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