サラー、グラフェンベルフらにも劣らぬ存在感 “汚れ役”も厭わないMFはリヴァプールに欠かせない選手になった「スタミナと強い労働倫理を兼ね備えた完璧なリンクプレイヤー」

リヴァプールで存在感増すショボスライ photo/Getty Images

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今季は31試合で5ゴール5アシスト

今シーズンより監督に就任したアルネ・スロットが率いるリヴァプールは、ここまで完璧とも言える出来を見せており、「欧州最強のチーム」との呼び声も高い 。

そんなリヴァプールでよく話題となるのは今シーズン再びワールドクラスの選手となったモハメド・サラーやスロットの下で覚醒したライアン・グラフェンベルフ、変わらず世界最高のDFとして最終ラインからチームを支えるフィルジル・ファン・ダイクといった選手らだが、彼らに負けないほどのパフォーマンスを見せている選手がいる。ドミニク・ショボスライだ。

昨シーズンよりリヴァプールに加わったショボスライは加入1年目から出番を確保すると、公式戦45試合に出場し、7ゴール4アシストをマーク。すでに高い評価を得ているが、今シーズンはより重要な選手へと成長しており、すでに公式戦31試合で5ゴール5アシスト。よりゴールに直結する仕事が増えていることも数字に現れている。
そんな同選手を米スポーツ専門メディア『The Athletic』は「リヴァプールの中盤の心臓」と評しており、華麗なプレイや強烈なミドルシュートだけでなく、スター選手揃いのリヴァプールの中で汚れ役も厭わない選手だと称賛している。

「ショボスライは新監督アルネ・スロットのチームにおいて重要な歯車として成長している。ボールを持てば、知的な動きとパスセンスで4人目のアタッカーとなる。ボールを持っていないときは、見込みがなくてもプレスをかけ、相手を決して落ち着かせない。彼の運動能力は10番のポジションで力を発揮する。スタミナと強い労働倫理を兼ね備えた完璧なリンクプレイヤーだ」

ショボスライは以前、自らでも「チームのための汚れ仕事する」と語っていたが、まさに今シーズン同選手の存在感が一際増している理由はそこにある。ショボスライは、両ウイングがボールを持った時、必ずといっていいほどポケットに走りこみ、相手ディフェンスを引きつけ、ウインガーを助ける。また守備面でもプレスバックやハイプレスなど90分を通してサボらず、やるべき仕事をしっかりとこなす選手だ。

アレクシス・マクアリスターやグラフェンベルフらと共にリズムを作るだけではなく、チームにダイナミックさをもたらし、献身的なプレイでもリヴァプールを引っ張るショボスライも今シーズンのリヴァプールの躍進に大きな影響を与えていることは間違いないだろう。

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