昨季セリエA0ゴールだった男が今季は現時点で“15ゴール”と大爆発 フィオレンティーナ指揮官パッラディーノが見つけたM・キーンの活かし方

フィオレンティーナで絶好調なM・キーン photo/Getty Images

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一気に得点王を争うFWに

昨季ユヴェントスでセリエA0ゴールの屈辱を味わったFWが、まさか今季の得点王争いに絡んでくるとは誰が予想しただろうか。

今季移籍したフィオレンティーナで絶好調なのがFWモイーズ・キーンだ。

キーンは10代の頃よりイタリア期待の若手FWとして有名だったが、近年はやや伸び悩んでいたところがある。特に0ゴールに終わった昨季は最悪と言っていい状態にあり、キーンはイタリア代表の構想からも外れていた。
しかし、今季ここまではフィオレンティーナのエースとしてリーグ戦15ゴールを記録。得点ランクでは同じイタリア代表のアタランタFWマテオ・レテギが20ゴールでトップを走っているが、キーンもまだ得点王を狙うことは可能だ。イタリア人FWによる得点王争いは、センターフォワード不足に悩んでいたアズーリにとっては理想的な状況と言える。

『Get Footballnews Italy』は、フィオレンティーナを指揮するラファエレ・パッラディーノが上手くキーンを活かせていると評価する。フィオレンティーナでのキーンは前線に張っていることが多く、組み立てに参加する機会はあまり多くない。背後にいるルーカス・ベルトランやヤシン・アドリらのチャンスメイクもあり、キーンは常に相手の最終ラインと駆け引きできる環境にある。

同サイトはこの状況を作り出しているパッラディーノの手腕を評価しており、これがキーンの能力を最大限引き出すやり方なのだろう。

ここまでキーンはリーグ戦で1試合平均3.3本、合計72本のシュートを放っている。この合計シュート数は、すでにキャリアハイの数字だ。そのうち49本をペナルティエリア内で打っており、エリア内で勝負できていることが得点量産の理由と言える。

この活躍ぶりならばイタリア代表メンバーにも継続的に召集されるだろうが、代表でもフィオレンティーナと同じ状況を作り出せるだろうか。エリア内での勝負強さはトップレベルにあり、レテギとアズーリのエースを争う関係となれば非常に面白い。

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