将来的にはチームの50%をアカデミー出身者に? E・ベン・セギル、アクリウシェら若手躍動のモナコが目指す方向性

モナコで結果を出すE・ベン・セギル photo/Getty Images

今季も若手が結果を出している

先日行われたリーグ・アン第21節では王者パリ・サンジェルマンに1-4と手痛くやられてしまったが、ここまで南野拓実が所属するASモナコはリーグ4位と悪くない位置につけている。チャンピオンズリーグでも決勝トーナメント・プレイオフへ進出しており、12日にはプレイオフ1stレグでベンフィカと激突する。

今季目立っているのは、若い選手の活躍だ。『Get Footballnews France』によると、モナコのチアゴ・スクーロCEOはチームの3分の2を若手、3分の1を経験豊富な選手で構成したいとの考えを明らかにしている。

今季は19歳のMFエリーゼ・ベン・セギルがここまで7ゴール、守備的MFでは21歳のMFスングトゥ・マガッサ、2列目では22歳のMFマグネス・アクリウシェが5ゴール6アシストの成績を残すなど、若手が結果を出している。しかもこの3人はいずれもモナコのアカデミーで育ってきた選手で、ここもスクーロCEOの掲げるテーマに合っている。

同CEOは「我々はチームに直接的な影響を与えない26、27歳といった中堅世代の選手を抱えるつもりあない。そのぶん若手を育成できるからだ」と語っており、将来的にはチームの50%をアカデミー出身者で固めたいとの思いもあるという。

クラブのアカデミー出身者ではないが、今冬にはオーストリアのシュトゥルム・グラーツから22歳のデンマーク人FWミカ・ビエレスを獲得。ビエレスは今月1日のオセール戦でいきなりハットトリックを記録するなど、早々に結果を出している。このあたりの目利きもモナコの巧みなところか。

今後も若手を重視する路線は続いていきそうで、アカデミー出身者を軸に安定してトップ4を維持できるチームになることが当面の目標となる。

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